色空間と色立方体 


   色空間と色立方体

 (6色色相環の誤り)
 円盤状に並べた三原色を(順次補間して)連続的な色環とした〔6色色相環)の中心に、白黒の軸を立てて、これが(明暗を含んだ)、立体的な「全色の色配置」 と考えられてきました{第1図}。 
 しかし、これは概念〔考えた)だけで、実体が有りません。 立体を決める3つの要素(色相、明度、彩度)が誤りで、全体の形は(ソロバン玉や双円錐形、球形・など・・ )決まっていません。
 (色によって最大彩度(原色)の明度〔高さ)が違うので)、図のような(中間明度で一致)はしない、←(つまり、1図中段のような円板は存在しない)のです。
 ∴(旧色彩学の根本的な誤り
 なおこの(6色色相環)の問題は、色空間の基本的な概念の話で、 色そのもの(全体を決めるもので、極めて重大です。
 「旧色彩学は、(感覚的な、色展開(配置 に偏り) 上記の誤りに気付かず、旧色彩を「全面的・根本的な間違い」 の方向に導きました
 現行の色彩学、全ての色配置 (マンセル・オストワルト・PCS・・ その他)は、皆この概念から出たもので、全てが誤っているのです。
 (三色円板の組立て)
 本来の三色円板は、(色の明暗や白黒を考慮せず)色変化だけですが・・、 (R・G・B)と(C・M・Y)では(色の明度が違う)ので・・  色の(明度を考慮して高さを変え}ると)2枚の円板に 白黒軸を立てた形になります{第3図}。
 色配置は元々連続したものなので(白黒や各原色点を結び全てを補間をすると・・ )、全色の分布は、「第4図}のような(球形)だった、と思われます。
 (色空間)
 この色立体は、全色の色配置ですが、・・ 配置は一定の規則に従っています。
 *  中心は相互の色が混じり合い、色の特徴は見えません。
 * 中心から離れると色がハッキリしてきます (無色→色彩度).
 * 色は外側ほど明瞭ですが、どの色も一定の限度(最高の色彩度)以上にはなりませ
ん(光を強くすると却って色が白く薄くなり)
 * したがって、色は全てこの「色空間」の範囲内にあるものとします。
 (8方向の色)
 立体放射状に広がる色の空間を、直交する3面で分割すると、8つの象限に分割され、
夫々の象限(立体角)に、同じ系統の似通った色の集まりになります。
 その立体角の中心を原色点とすると、原色点と中止を結び、更に延長すると(原色−中
心−補色)の4つの色軸が出来ます。
 (色空間と色の立方体)
 色の詳細は後に詳しく見ることにして、今日は大きく色空間と隣の〔図}の色立方体を比較して見て下さい。
 右の図は、(本来の色配置は中が詰まって、形は見えませんが・・ )、色空間の原色点のみを抜き出して、そのまま(色頂点)として結んだものです。
 このように、、色感覚からの空間的な色配置の追及も・・ 、実際の色並び〔直交三軸)からの色配置も・・ 全く同じものを追求していたことが分かります。 
∴ ここは、色感覚の基になる重要な基本概念です。 (ハイ分かった・・ )ではなく、心の奥の底まで届くように(熟読玩味)してくださいネ・・、色は感覚です(学ではナイ)。