実際の光分布 


  実際の光分布
 前回の話は、これまでの「色光」はどれも(低レベル時の色)で、→光の強さで色が変わり、→さらに高レベルでは(白く)なりました。
 * 色温度の低い赤色光は、  暗→赤→黄→白
 *   〃  中  緑  〃   暗→青→茜→白   と同一の光でも見た所の
 *   〃  高  青  〃   青 (茜) 白→白   レベルによって色が変化しました。
 (色温度はエネルギーレベル)
 色温度は、物体を熱したときのエネルギーの放射の様子を表したものです。  ← (4月3日、熱擾乱放射)を参照)
 * 低温では放射域が、低レベルで、赤外側に広く拡がり、ピーク (赤外域) も弱く,殆ど分かりません。
 * 色温度の上昇に、伴なってピークが次第にハッキリして、レベルも高く、可視光線域に近付いてきます。
 * 緑色光の分布は、ピークが可視光範囲の中央で、水平分布になります。
 * 青色光では、ピーク位置が短波長側で山形の分布になります。  
 (色温度の上昇と分布の形)
 この色温度による、光の分布の形は決まっています。
 物質を高温で熱すると、励起された電子が (よりハイレベルな) 軌道に変わり、周波数の高い(短波長)の光が放出されるので、 分布曲線の左側の(傾斜とピークレベル)は、温度が高くなるほど、右上がりの傾斜がきつく、放射レベルが高くなります。
 こうして高温の物質から、電磁エネルギーが放出されるのですが・・ 、
 やがてその部分は、次第にエネルギーを失って(電子軌道は、より下の、元のレベルへ向かって順次下がり)、(放出レベルや温度も) 元の状態へ向かって下がって行きます。 ←(絶対温度に向かって下がる、自然の減衰特性曲線です)。
 (高温はエネルギーの積み重ね)
 温度は、エネルギー状態の一種で、低い温度エネルギーも積み重ねると次第に高い(温度)レベルになります。
 光の色温度も、低温度の長波長(赤色)側の光に、短波長の光を順次 (橙・黄・緑・空・青・・)足しようになります。
 高い色温度は(必ず低温の分布曲線を含んでをり)新しいエネルギ分布(色を順次継ぎ足した)ような形になっています。
 (実際の光のレベル)
 前項の放射の図では、色温度の高い青色光が強くなりますが・・、私達は発光物体を直接見るのではナク、可視光線範囲の光レベルで色や分布を判定します。 
 実際の光の分布は、可視光範囲外(赤外域)に、大きく拡がっています{第2図}
 ← だから実際に、色が見えるときの光レベル(全範囲)は、赤外側に大きく拡がっているのです。
 赤外域では、青色光はレベルが低く(右下がり)で、赤色光のレベルは(右上がり)高いのです。
 (青は感度が高いから暗い)、
 ∴ ←青色の元になる(S)センサーの感度が高いため、青色光は低レベルでキャッチされるため暗く感じます。←(青色光はレベルが上がるとすぐに白くなる)