センサー感度と色 


 センサー感度と色の対応 
 これまでの色彩学は、「光と色」について、三原色の(色光 )が照らして、(色料)が反応して (色が見える)と考え、 色光は、可視光範囲の光を3帯域に分割したもので、この多少・配分によって色が決まる・・ としてきました。
 (光と物と目)
 人が、目に届いた光の(波長分布を測定)し、色判定をする」と言ってきました。 そしてこれまで、「色とは何か?」、「何故色が出来るのか?」など・・ について取組み、色々の検討を加えてきました。
 光が全ての始まりで、色の元ではありますが、光の波長分布は(色温度)で表されますが、広範囲なので(可視光範囲では全域分布で形が見えない)分布傾斜として捉えます。
 * だから光源光の種類によって、全体的な色傾向や光強度の分布が違ってきます。
 * 光を受けた物体は、多くの光を吸収し、特定の波長光を返します(物の形が決まります)。
 * この光を受けて(波長分布とレベルから)色を判定をするのです。
 (センサーの種類と出力)
 センサーには明暗に関する棹体)と、色に関する、3種の錐体センサーがあります。
 * 棹体センサー、は、 その総数が非常に多(1億2千万コ)とのことです。
 * 棹体は高感度です。特に夜の暗所では、時間が掛かりますが、順応(蓄積)で高感度です
 * 昼夜を通して、光の強さを測ります(広範囲で、26Lv程度)。夜の星空は棹体による明暗画像です。
 * 錐体センサーは(移動平均型のデータ収集)なので、動作基準レベルを与えます。
 * 錐体センサーは総数で600万コ程度、(L・M・S)の3種類があり(比率は4:2:Sは少ない)のようです。
 * (LとM)の感度範囲は良く似て殆ど重なって (Lが少し広い)います。(L出力=L−M’)とします。 だから赤色は、外光の分布ピークの遠近を示すことになります。
 * (M)は、ちょうど可視光域の中央部なので、(平均化したもの(M’)は、光源や空気の色の強さと見ます)
   Mの大小は、可視光k全域 (赤〜緑)域のレベルを代表します。(=光の強さ)
 * (S)は、数が少ないため、分解能が低いので(夜は空と地上の識別・昼間は遠距離感)で働きます。
 (色を感じる光レベル)
 従来の色彩学(三原色)では、光の強さが=(色)、に対応したため、光があれば即、色でした。
 新色彩では、強い光は瞼や瞳孔の調節で、適当なレベルまで光を絞ってから、色を計測します。 (センサー感度曲線と光の分布の微妙な対応で)色が生まれることを、見て下さい。{図面は4月8日のもの}