色は固定していない 


 (色は固定していない)
 (表面の色)
 従来の色彩書物の説明では、太陽などの光は元々色を持ってをり、また物質の表面は色料(色光に反応する)が分布すると・・ 、説明しています。
 色と光の波長は対応してをり、光の分布特性は色(光)によって異なる、としました。
 物の表面には、色を反射する(色素)があり、特定の波長光が来れば反応をします。
 だから、光が色の元ですが、物が光に反応して色を返すので色や形が見えることになり、 → これを「表面色」と言う・・となっています。
 つまり「光と物という物理状態で色は決まっている」としているのです

 (色を感じるメカニズム)
 光の波長分布の範囲は非常に広く(可視光線範囲では)、光は(常に全域に存在し)その分布傾斜が色温度によって違うだけです。
 このような光が、物の表面で(屈折・反射)されて、私たちの目に届きますが、光の波
と物(質)の屈折率によって反射の様子が変わるので 「物によって色が決まっている」ように感じるのです。  この(物に色が着いている)は、皆んなに(長年の経験で)強力に染み付いていて(固定観念)になっているようです、が・・ 、
 「物によって色が決まる」 感じは、人の感覚(短時間の順応)が創り出したもので、実際の色に対する反応は(周りの色や明るさ)で違っているのです。
 人の目は、物の光を測りますが、全体的な光状態から総合判断として色を決めているのです。
 (ブリュッケ現象)
 今日の図面は、(レゾルト・ブリュッケ現象)と呼ばれるもので、人の目が感じる波長帯域が明るさによって異なる(範囲が移動する)・・ というものです。
 このことは、三原色範囲が固定したものでないこと・・、感度センサーや色フィルターなど・・色の配置や波長関係が決して固定したものでないことを示す・・ 極めて重要なレポートでした。 が(一般初心者用には触れずに無視された)。 (3月15日の再掲です)
 まづ、簡単に要点を見て置きましょう。
 光の強い昼間の感度域は、広い範囲に拡がっていますが、暗く光の弱い所では、波長域が狭くなることです。
 赤の波長域は、(600〜650nm以上)だったのが、→ 暗くなると(580〜600)と狭くなって黄色に近づき(短波長側に集中)ますが、 緑域では(550〜500)が →(500〜570)と、やはり狭くなるが、黄色の(575)に近づき(逆方向の)長波長側に範囲が移動しています。
 黄色の波長域は狭いのですが、光強度で変化しないので(不変波長)と呼ばれます
 ← 色センサーの材料物質の考えからは、波長移動もナイ筈なのに、逆方向に集中なんて、あり得ない事です。