光の混色 


 光の混色     
 昨日の話(光は分布の傾斜で考える)は如何でしょうか?・・(センサー感度図で、却ってヤヤコシかったカモ?)
 混色は色の混合のハズですが、(光や色の混色)と、話がヤヤコシク、誤りを招く元になっています。 ここは「二つの光を重ねて見ること」なのでハッキリと(重畳・合成)と言うべきです。

 (色温度は傾斜に見える)
 光の波長分布は、色温度で異なるが、帯域が非常に広いので、可視光線範囲では(分布の傾斜)にしか見えません。
 そこで目のセンサーは、夫々の特性曲線の(位置と形を微妙に変えて)受信入力の差から光の分布を探ることにしました {第1図}。

 (画素単位で計測)
 目は、視野範囲を画素 (百万コ程度) に分割して、画素1コの範囲内に、何色の光粒が何個あるのか調べます)。 1画素のデータが得られたら、隣の画素へと順次移動して行きます。
 画面内をくまなく調べるので(掃引)と言います。 このような掃引動作は、1秒間に(30〜数十回)行われます。
 だから画素は、掃引が繰り返される間(1/30)秒間は光を待ってデータを溜め込んで、次の掃引で吐き出し、・・ を繰り返すのです。

 (センサーの感度)
 (従来の方式)では、このとき、色別のセンサーが直接(赤・緑・青)色の数を計測し報告する)と考えたのですが・・ (センサー感度)が旨く適合しません。
 (筆者の新方式)では、センサー(L・M・S)は、夫々の特性(波長のズレ・色範囲の強度・昼夜(青))を通して、光の強さを測り、頭脳の(演算・解析)で色の(識別・変換・出力)を行います。
 {第2図}、旧方式では、(赤6・青3・緑1)と読み、帯域別に表示(3図の点線で分布)しますが、新方式では(L6・M1・S3)と読んでから(傾斜)の計算をします。
 (光の加法混色)
 光の分布帯域は広いので、可視光線範囲では、どの色も、単純な傾斜線に見えます。
 いま、(空色と赤色)の光を重ねたましたが、図のように、2つのレベルは加算されて高くなりますが、傾斜 (右上がり度で見ると) 、赤と青の中間の傾斜で(色は橙色)になります。
 → 傾斜と傾斜を重ねると・・ 、傾斜度は変わりますが、素直な傾斜です。 ← 三原色帯域方式のような(凹凸)にはなりません。
 まして、色(光)を混合すると、光が減少(消滅)する(減法混色)なんて・・到底考えられないことです。