色温度と帯域 


 色温度と帯域
 昨日の、「光の色」の話は如何だったでしょうか?・・、「三原色のような色帯域指定はしない」というのは、(色の根底を変えるコト)で、実は大変なことなのです。
 (どうもよくワカラナイ?)・・ 、←正直でイイですよ、落ち着いて考えてネ。   ←(実は筆者も何年も迷い続けてきた所です) 

 (色温度
 今日の図面は、色温度の元になるをもので、温度によって放射発散度の分布や強度が変わる様子を示したものです。 
 ( いま、色の話は外して、温度による分布の形(広がり方)、輻射の強さ(ピークレベル)の変化と、その波長の移動・・を、大きく (図面全体の波長域で) 捉えて下さい。
 ← 温度上昇で右から左へ移動、レベルは温度変化で急激に変化 (K°の4乗) しています。
 (傾斜の回転)
 上図の実験を、このまま続けると・・( 図面が溢れて書けないし、光が強く・温度も高くなり・・危険です)。
 そこで、温度上昇に合わせて、 (光のレベルが揃う)所まで)測定場所を後退させることにします。
 次に、可視光線範囲(400〜800nm)は、上図の左端の部分なので、この範囲の分布傾斜を考えて見ましょう。
 (この図では(温度が低く)分布ピークの左側を見ているので(右上がりの傾斜 ※)です。
 色温度(5000°)では、緑域がピークは(500nm)辺りでで(傾斜は水平)です。
 さらに温度が高くなると、ピークは(400より左側)で、(左上がりの傾斜)になります。
 ※(詳しく見るとS型の分布で、レベルを拡大して考える))

 (分布帯域の移動)
 「光の分布範囲」 と言っても、今回の図では(分布範囲は全域で、ピークが移動し、レベルが急上昇・・ )捉え難いですネ。 そこで、ピークの半値レベルの範囲を採ると 、分布帯域の(幅が決まるので) 移動を見ることが出来ます)。
 だから(昨日の第1図)は、山形の放射域が、右から可視光線域に迫り(赤色) → 全域を埋め(白色) → さらに、左側の青から紫外線域に抜けた・・ と大きく移動をしたのです。
 (エネルギーレベル) 
 放射ピークの波長やレベルは、色温度によって、変わりますが・・ 、全体的な形を良く見て下さい。
 左側は、ピーク位置を目掛けて競り上がっていますが、右側はダラダラと自然な下がり方です。
 * これは、温度が高くなると、熱エネルギーを受けた電子が、(よりハイレベルの周回軌道に押し上げられた状態) ですが、・・ 
 * 右側は、その電子が周辺に (電波)を放射して、徐々にエネルギーを失い、元の軌道へ帰ろうとする状態だそうです。
 ここで注意して欲しいのは、高い色温度の分布は、は、より低い色温度の分布を全部含んでいることです。
 ← つまり温度が上がるほど、上に上にエネルギーを積み重ねた形になっているのです、(波長が半分(周波数が倍)になると、エネルギーが倍になります。
 つまり、光源の光分布は、そのエネルギーレベルで、ピークの高さや形(双頭の曲線はナイ)が決まるものです。