光と色 


 光と色         図、色温度
 (三原色説の歴史) 
 三原色説は、古い昔から(経験的な色の事象を纏めたもの)として存在しました。 近代になって「光は電磁波」が明らかになりましたが・・、しかし誰もこの電磁波の正体を理解出来ないので、現在でも 「誤った色解釈」 が押し付けられ、まかり通っている・・ 、のが現在の (大混乱の原因) です。
 光に対する「三原色説の当て嵌めも、グラスマン則(1853年)として、纏め整理されて出されました。 → 現在の三原色説の基本とされますが・・ (これは都合の良い部分のツマミ喰いになっています)
 一方、(色の三原色)は、 色を塗る(芸術・絵画面)から出されたものですが・・ 、印刷や写真などの工業的な要請があり・・ (企業・戦争秘密)として強引に押し付けられた、ようです。 ←(これが間違いの始まりです)
 (現在の三原色説)
 現在の色彩学は、表向き (光の三原色) と言いながら、内心は(色素論)なので(色の三原色を否定)をしません。  光の三原色(色光)と色(料)の三原色があるとするので、六つの原色があり →6種の原色素がある・・ ことになります。
 このように、色の範囲 (6原色なのか?) や色の 原因など・・ を、規定せず、曖昧なままで放置しているので、、みんなが勝手に考え・・、混乱の原因になっているのです。
 (光の色と色料の色?)
 三原色説 (加減法混色) では、光の三原色は(加法混色)で、色の混色は(減法混色)とは、光の逆動作のように説明されます。 光であれ色であれ、混色(=混合)で(物量や現象)が(0)に消滅するすることは有りません・・(ここは明らかに言葉によるゴマカシです)。
 (光と色の関係)
 「色」は、光があってこそ、はじめて(色が見える)ので、色を起こす原因は光にあります。 色(料)は、光に照らされたとき(、特定の光のみを返して、他の色は全て吸収する)ものです。 だから特定の(色が見える)ことになりますが・・ 決して自分が(色を出した)のではありません。
 色の存否を決定するのは「光」であって、色料は(特定の色光に反応する)だけ・・ ということです。
 → (色料の混色で、別の色が出来る?・・など、トンデモナイ発想です)、「色は光で作られる ・・ 色は光の状態」 を、しっかりと覚えておいて下さい。
 (光の色)
 従来の色彩学は、これまで、(光の色と色料の色)の二者が対立的に (加減法混色など・・) 存在する、ように見せてきましたが、・・ ここがオカシイ根源です。
、私達はこれまで、物体表面の色を、(ごく普通に「色」として)扱ってきましたが、(光の色)という(色感覚は無かった)ようです。
 私達が実際に光の色(光源色)を見ることは、ありません。  せいぜい、小さな焚き火や、ロウソクや、光源から少し離れた灯火などで見るぐらいで、 色の範囲も(橙色〜黄色〜白)を感じる程度ですし、 実際に、強力な光源は(目に危険なので防御をする)見ることは有りません。
 さらに、人の目には、光源の色(空気の緑色など・・)を打ち消して見えないようにする、機能があります。 だから、実際に光の色を感じることはないのです。
 → 夕陽は、赤い光のハズですが、光そのものは見えません。 空の雲や白壁に反映して初めて赤く見えます)
 だから、(光による色の感覚) は、  青空であるとか、夕陽が赤いとか、空が曇ってきた・・など、時間や位置で視野全体の色の、大まかな変化を感じるもので、急激に変化するものではありません (雷は除く)。
 色の変化は、太陽光の色温度で示されるように、暗い赤色から→橙色→黄色→白、への変化です。 (緑への変化はナイ)、 光の色は、全体的な色傾向のことで、波長分布の傾斜です。
 →(赤や緑の標識灯は人工的に(色料のフィルターを通過させて)作り出したもので自然の色光ではありません)
 (色料による色)
 私達が普通に、色を感じるのは、(物体の表面色)で、 色は、一定の輪郭の中にあり(※)、個々の物体の大きさ(狭い範囲)に限定されています。 視野内には多くの物体があり、多くの色が混在しています。 ←(それらの形や範囲を見分けるのが色です)。
 光が無いのに色が見えることはナイので、色を作り出す直接の原因は勿論光なのですが・・ 、 光は全体を照らすものです。
 個々の物体のの色は、やはり表面の色材料で決まっていますが、・・ それが見えるか否かは、光の色分布(波長特性)が決めているのです。
 だから、 、光の変化を想定して、色を調合するのであって、色材料の調合だけでは色は全く変わらないのです。
 ※ →(本当は、光が弱くなると (色が変わる) のですが・・ 、全体の傾向として捉え て (個々の色が変わった) とは思わないのです。)

 ← (ヤヤコシイかな? 落ち着いて考えてネ・・  ) 
 物には決まった色があり(どんな波長の光を返すか)は決まっていますが、実際にどのように見えるかは、それを照らす光の状況で、色は違って見えるのです。
 つまり、個々の色は色材料で決まっていますが・・、全体の中でどの色が見えるか?、合せた色がどんな色になるのか?は光が決めるので、色料ではないのです。