三(原)色の構成 


  三(原)色の構成              
(三原色説)
 錐体センサーのデータが、「どのように組まれて色になるのだろうか?」 ということですが・・ 、
 従来からの三原色説では、可視光線域を3帯域に分割して、その帯域内の光の分布量だと考えました(第1・2図)。 そして (赤・緑・青)の各センサー出力を直交三軸 (RGBだが負値はナイ) 配置としました(第7図)。
 しかし、センサーの感度出力(第9図参照)は、赤と緑の帯域が重なり(帯域分割ではない)帯域の形や感度も違っています。 また三原色を(色素)のように考え、色と波長の関係を固定すると・・、昼夜の感度域の違い(第3図)や明るさにる色帯域の変化(ブリュッケ図)が、全く説明が出来なくなります。
 なお このRGB方式では、色配置が第1象限に限られ、白黒軸が不明確で色配置や特性(明度や彩度)もオカシクなりました・・ 従来の三原色方式では、RGBの三方向に原色方向を考え(白黒軸や他の色はその間にある)としたので、他の原色も(方向は斜め、長さが揃わず) 不安定になるなど・・多くの不都合があります。
 センサーからの(入力=色の出力)は余にも短兵急に過ぎたようです。
(色データの組立て)
 前項のように、センサー感度を(色出力用途に)固定をしないで、センサーからの信号 (棹・錐体とで4つ) は(波長分布状況の計測結果)として、そのまま受け受け入れます。
 このセンサー信号は 、頭脳コンピュータに送られ、いろんな 解析や処理を受け、最終的には色出力用の情報に纏められます。
 だから色は、多くの情報を分かり易く(色は相互の関連で取り扱いが不便)示すために、(色要素を、直交三軸に配置)の形を採りました(第5・6図)。
(センサー出力から色情報へ)
 3つ(L・M・S)の錐体センサー出力から、色を構成(組立て配置)するのです・・
 LMSセンサーからの信号(波長分布状況)は、まず、頭脳コンピュータに送られ、解析・蓄積されて行きます。
 色の構成で(直交三軸型の色立体)がひとまず作られますが、これは光の現況による色模様なので、ここから、(空気や光源の色の偏り)を抜き取って(色順応)から、通常の色模様を見る事が出来るようになります。
 (棹体センサー)
 棹体センサーは、高感度で広範囲な明暗情報で、視覚の基本をなすものでいる、錐体からの色情報も、棹体からのレベルを基準にして動いているのです。