センサーと色出力 


 センサーと色出力

 (何故色が見える?)
 「色とは何か!・・何故色が見えるのか!・・ 。 どの本を開いても、「色と光の関係」・「光源の性質(演色性)」・「視覚の構造と働き」・「色の性質(属性や混色)・色への反応や利用・・ など、周辺のことばかりで、・・ズバリ (表題の説明) は見当たりません。
 (いろんな話を総合すると・・ → 、どうやら{上の図}の「ヘルムホルツの三原色」に、行き着くようで、(およそ、定説と言えるようなものはありません)
 波長帯域の分割も、理想論のようにはならず 「山型分布の三原色」 としましたが・・ (実際は黄色が強い)ということで (青―黄・赤―緑)の (心理)四原色 説も出されました。 ←現在は反対色もとり入れ組み合わせた「段階説」になっているようです。
 ← さらに現在の 「等色関数」 は、数学的な変換を加えるなど・・ およそ「支離滅裂」の状態です 何故このようなことになったのか?・・ 少し冷静に見て行くことにしましょう。
 (光と色の直結)
 現在の三原色論は、その裏は (色素論)で構成されています。 表向きには、「色素は色の性質を持つが、物量ではナイ」 と,なってますが・・ 、
 第1図の(左側の山の形)を見て、貴方は、どう感じましたか? → 山が高い所は・・ → 光レベルが高い → 光量が多く・色の感度が強く出る → ここは色が濃い・・ と感じましたネ・・ (正常なのです、ご心配なく)。
 日常的に、 色が見える原因は、(色光が)あり、物質に当たって、表面の色(色素)が光に反応したので(色が見える)・・ と常々思っているのです。 だから、貴方はいま、光を物量的に捉えて、光を直ちに色(料)に置替えました。
 → (光の分布=色の分布)と、直結していたのです。 ← 「当然のこと、のように思っている・・」ここが問題だったのです?・・ 。
 (センサー感度と色出力の分離)
 従来の色彩論(三原色説)では、各センサーの出力は、L(赤色)・M(緑色)・S(青色)と、単純に当て嵌めました、理論として明快ですが・・ 、
 実際には、光の分布と色感度の両者はの(特性が異なる)ので、この方式は成立しません。
 (センサーの出力)
 「入力センサー」は、光の波長分布の状況把握を目的としているので、個々で集められる情報は複雑多岐に亘ります、が ・・ 、
 しかし色システムの出力としてはは、利用の便から・・ 、煩雑さを避けてい(分かり良く・単純明快)なモノを求めます。
 そのため、錐体センサーの入力(感度特性)は、専ら、「波長分布の状況把握」を主な任務として、色の(出力特性) とは、切り離す ことにします。
 (色の出力)
 従来の色彩感覚では、「色は元々その場所に、物質のように存在していた」と考えるので、現在の入力光は(何色だろうか?)と、色を探し (色名を決めよう) としました。
 しかし、色はそこに在るモノではなく(多くの観測情報などから・・ )、システム(頭脳)が決定するものです。「
判定結果を出来るだけわかりよく見せよう・・ 」としたのが(色の出力)です。
 (色のシステム)
 だから、色のシステムは、入力として取り込んだ情報(波長分布)に、いろんな処理を加え、最終的には(利用に適合する形の出力」をする・・・ 、いわゆる情報信号の変換装置だったのです。

←(だから目が見た景色と、頭脳が感じた画像と、利用時の期待出力は夫々違っているのです。 貴方がいま見ているのは「期待や想定を通した(夢のような画像)で、目が見た実際の目前の景色を見ることは出来ないのです)