色素論 


 色感覚(色素論)     レンズ・錐体感度

 「なぜ色が見えるのか?・・ 」、色彩工学的な説明は、昨年中で,ほぼ終りましたが ・・、内容を正しく理解できていない人が多いようです。  初心者は、良いのですが・・ 、旧色彩に精通した人ほど、「常識や先入観」が強く邪魔をして、受け入れ難いようです。
 (オカシな先入観は捨てて、「正しく色を見直して貰おう・・ と思って、新年からは、視点を変えて(実際的な色扱いを重視する)方向で進んできました。 いまや信仰のようになった 「三原色 (色素配分.・三色並列・同時動作など・・ ) を、今一度、客観的に見直して欲しいのです・・ 、
 これから、色の配置や相互の関連など・・ に進もうと思ったのですが、(皆が嵌りそうな所)が多いので・・ 二三気付いた点を取り上げてきました、 (充分注意をし・・、楽しみながら・・ (色解析 を進めて下さい)ネ・・ 。
 (三原色論)
 三原色論といっても、話によってその中身は色々です。 スペクトルは(3色が基本)に見えるし、色の配置や混合などでも (3原色が適切) な場面も多々あります。 ←(このような事実を否定するのではありません)
 波長が違うだけで (同性質の三つの色) があり、(何時も並列に動作する・・) など,の(固定観念に反対)をするのです。
 (色素論)
 近代科学が進んで、ニュートンが分光実験で、光が色を生み出す元であることを示しました。 さらに進んで光は電磁波が解明され・・ 、現在は網膜の感度センサーが色の原因・・、まで明らかになっていますが・・、 ←これは表向きの理論の話で、
 内心では(色素論 ※)を考えているのです。 この感覚は、長年の経験を重ねてきたもので、「理屈を超えた非常に強い感覚」になって(心の奥に染み着いている)ようです。
※ →物の表面には、色の元となる(色素)が分布しています、(色素)を持った光を(色光)と言い、「色素が色光に反応して色が見える」・・との考えです。
 (三原色の材料)
 波長帯域分割の三原色論から進んで、錐体センサーの色特性が(3種類の色材料)で作られる、と考える人が居るようです。 
 センサー感度は(右の図)のように、LとMは異常に接近していて、(帯域3分割)とはほど遠いものです。
 以前に出した(ブリュッケ図)では、色の波長範囲は明るさによって変わる(大幅に移動する)ので、1波長に固定した物質で、色特性を作り出すのは、とうてい困難です。
 (色特性の元)
 {第1図}は、お馴染みの太陽光の分光特性ですが、 色帯域が見事に分割されていることに注目しましょう。
 第2図はレンズの原理で、屈折と焦点の様子が示されています。
 色によって屈折率が異なり焦点を結ぶ位置が違っています。 通常は、焦点付近で、光軸と垂直に (レンズと平行に)フィルム面を 置きます。 ←(小さい色の輪が出来て色収差と呼びます)
 今回は、フィルム部分を光の中心軸に沿って(マッチ棒を横長に置くと)、光の色分布特性を、観察することが出来ます。
 (錐体の構造と色特性)
 (左下の図)は、 錐体の構造図(雑誌ニュートンより)ですが、 左の漏斗で光を受ける(中間の玉状のモノがレ
ンズと思われる)ので、(短波長の光ほど左側で焦点を結ぶ)ので、順次右の方に波長分布従った感度出力が得られます。 レンズからの距離が波長に対応するため、錐体の長さが(L・M・S)と3種類ある、と思われます。