比視感度 


 比視感度       
 (立体型の色相環)    
 全色の配置は、円板型の(色環)に、白黒軸を立てた、立体型の(6色相環) とされていますが ・・ 、 実際の色配置は、青と黄色の彩度が大きく突出し・色相円板が(斜めに傾斜した形 → 第2図} になる と、マンセルは考えました。 PCCSの立体色配置も、同様に(イビツな形)になっていますが・・ 、
何故黄色が明るく青が暗いのか?・・などの理由説明は、何処にも有りません。
 (明度と感度)
 「感度」というのは、「どれほど小さい信号を、検知し得るか?」ということですが・・ 、色彩の世界では、「比視感度」 を使うので、皆んなの (感度感覚) が、狂ってしまったようです。
 「比視感度」 というのは、最も感度の高い (緑色域の感度を(1)として) 、他の波長域の (明るさ感の比較)を行う ものです。  → だから、「(比視)感度が良いは、 明るく、色が強く見えることです。
 → 比視感度では、第2図の黄色は、明るく、強い色なので (感度が良く)?、青は暗い色で (低感度) ?・・  となります。
 (センサーの感度曲線)
 {第4図}は、筆者が提示した感度曲線で、(色温度と光分布の様子)が示されています。
 * 色温度4000゜(右上がりの橙色の斜線)は、L領域とM領域を通っています、これより高いレベルで(黄色から白い色)に見えます。 黄色を感じるには、図示の線 (より高いレベルの) 光が要る(低レベルでは見えない)のです。
 つまり 「黄色が見えたときは、ハイレベルの光を感じた(だから明るい)ことなので、「センサー感度は低い」 ことになります。
 * 色温度1万度(左上がりの空色)の線は、 L・M領域も通りますが、S領域が大きく(白混じりの青で空色)になっています。  図示された青色の線は、もっと (低レベル → 線を下へズラせ)ても、低レベルのS領域の先端で(青い色)を感じます → だから(青色光は弱く(暗いが)、感度は非常に高い) のです。
 ∴ 「比視感度」は (出力の大きさ) のことで、一般的な「入力感度」 とは逆の動作になります。 ←(言葉が紛らわしい(入力感度と出力特性)ので要注意です。