無色が見えた 


 無色が見えた

 (無色が見えた?)
 さて 皆さん、昨日は (無色の話) でしたが如何でしょうか?・・ ,貴方に (無色) が見えたでしょうか? ←(大変大事な所なのに、アクセスが低調なので?・・ ネ)
 → 先だって、色彩工学的な観点から(無色)を説明したが(2012.9.24、、10.7) 殆ど反応がないので (理解不十分か?・・ ) と危惧していました。 ←(非常に大切な所なので、急遽このページを追加しました。
 → 実の所筆者も 、「ここが、無色・透明  ※」に、確信を持ったのは、ごく最近のことです。
 ※ 筆者は、 (色の配置が、色立方体 (立体放射状) になり、色は中心から外へ向かって拡がる (色彩度) の話を、早く (10年以上前) から出していました。 しかし、この色立体の中心が (色の基点) で、特異点であることを認識しながら・・ (無色)に気付かず・・ 、元色 (灰色) と名付けて扱ってきました。
 (無色は見えない?)
 無色は (色が無い) のだから、(無色は見えない)で正しいのですが、 私達は、無色の空気を通してその向こうに、(物の形や色)を見ている・・ ことに気付いて下さい。 空気が (無色透明) だから向こうが見えたのです.。
 橋の上から川の水面を見て下さい。 水面を通して底が見えますか?
 水が汚れて、底が見えない場合もあります。 水が動いてハッキリ見えない人もいるでしょう。 底がバッチリ見える場合もあります・・ 。 つまり貴方は、水の色や状態を通して、底を見ようとしたのです。
 (空気の色)
 以前にお話しましたが、太陽からの光は、地球の上層の空気で、短波長域が散乱されます。 このため、特に波長の短い、危険な紫外線は、殆ど吸収されて、地表までは届きません。 上空から地表に届くまでの空気によって、青色成分 (短波長域) の多くが、散乱や吸収によって減衰します (だから空は青いのです)
 だから、私達がいる地表に届く、太陽光の分光分布は、緑域(550nm辺り)を中心(ピーク)です。 ←(だから私達は緑色光の世界に住んでいるのです。  ←(等色関数では、明らかに、緑色が突出しています)
 何より、地上の植物は皆んな、緑色の葉を持ち(太陽からのエネルギー)を集めています。
 太陽からの光は、海など水中に入ると、残りの成分 (赤色)もすぐに吸収されてしまい(※)、10メートルも潜ると、薄暗くなってしまいます。
 ※  つまり水の表面ごく僅かで、赤色域も散乱してしまうのです、浅海の海産物 (魚やカニ・海草などみんな赤い色素を持っています (煮ると赤くなる)。
 (無色は色を感じないこと)
 空が青いからといって、飛行機で飛び上がって見ても、空気の色は変わりません、地表近くが緑色に見えることはありません、水中に潜ってみても赤い色は見えないまま、何時の間にか暗くなっています。
 つまり、無色は、・・ 貴方がいる、その場の色を感じないコトなので、特定の色が無色と決まってはいないのです。
 詳しくは、色順応の機能によるもので別に詳述しますが・・ 、その場の空気の色 (光源の色)を、急峻に遮断することで、「空気を透明にして遠くのモノを見ている・・ 」という離れ業をやっていたのでした。