全色は無色 


 (全色は無色)

 (電磁波の範囲)
 電磁波の幅は非常に広く、無線通信用の電波 (波長で3Kkm〜ミリ波まで)から 〜赤外線域−可視光線域(400〜800nm)−紫外線〜(X線やγ線など)宇宙線の領域まで で(10の15乗)倍の範囲にもなります。 (可視光線の範囲(2倍)なので、この範囲の(1/50)程度です)。
 だから、一つの光の分布域といっても、可視光域を遥かにに超える広さなので(山のような分布の凹凸は見えず)、裾野の(傾斜が見える程度)になります。
 (色を感じる光の分布)
 だから光の色 (=演色性) といっても、色帯域というほど急峻ではなく、波長分布に凹凸が見られる程度です。
 (昨日の図でも、光は全域にあるが、・・ 帯域によって強弱があるので色を感じる程度です。 (なおこれは、一般の熱擾乱光の場合で、最近の人工光は、(急峻なピークスペクトルで)よく分かっていません)
 (全色の集まり中心は無色)
 三原色 (赤・緑・青) が集まれば、昨日の図で、山が3つになれば (全体が高レベルで、変動も少ない) 白色になります。
 いま、全色の集まり (球体) の中心を考えると ・・ すべての(補色の組の中間)であり、すべての色の混合です、 だからこれまで、ここを元色 (灰色) と考えてきましたが・・ 、補色の考え方から (無色) が正しいようです。
 ∴  (補色は、相互に反対の色だから、混ぜると中間点では、色が無くなります) → この球体は、すべての補色の組を (中間点で纏めた) ものだから・・、  全色の中心(球体)の中心は、無色です。
 色は (元色) を中心にして、夫々の色方向に向かって、次第に色が付き明瞭になってゆきます (逆に言うと中心ほど色が少なく(中心で完全に無色に)なるのです。
 (全く新しい色 →無色)
 「無色」の概念は、今回、本稿で提起した (新しい概念) で、従来の色彩学 (感) には全く存在しなかったものです。
 旧来の色彩学(三原色)では、赤・緑・青 の三色光が集まると(白)になり、無ければ(黒)ということで、(黒)← 無光 ←(無色) と考えられました。
 → 無色は(色が無い)のではなくて、全色が集まった(無色=透明)という色、なのです。周辺頂点には、原色があるように、中心には(無色)があるのです。
 ∴ 本稿では、(白と黒) は補色で、その中心が (無色) です。 だから (白) が有ってこその(黒)で、黒が単独で存在することはありません。