色空間 


 色空間

 (円板模型)
 2枚円板の模型の工作は、うまく出来たでしょうか? ・・。 (やる気のナイ人は講義を離れて下さい!)
 作品を、目の前に置いた人には、筆者の意図 (見せたいモノ) が何か?・・、見えていると思います。

  ( しばし、沈黙 ・・ ) 、 後ろを見るより、前に返る方がイイ ですヨ・・

 ← ワカラナイ人は、(本講義の初期 (2010年3.月中頃) 色の立方体(カラーBox)を作りましたねネ、 あれを、目前に置いて見比べて下さい)。
 上の図で鉛筆書きしたような・・、球形や立方体が見えて来ませんか ・・ ?。
 (白頂点と黒頂点から3本づつ糸を出し隣の色頂点に張って下さい)

 (色の立方体)
 色立方体は、・・ 、八つの頂点が(赤や青の色、その補色の空色や黄色、白と黒)などの原色ですが ・・ これらの(色配置)が、三円からの(球体の色配置)と、ピッタリと一致しています。
 ←(2点で直線、3点で平面、4点で立体、が決まるので・・)4点以上の一致で、「すべて同一の立体(色配置)と認められる」のです)

 色立方体は(全色の配置) で、すべての色がココに集まっていました。三軸直交座標系の中心に(色の基点を置いたもので、・・ 
 8方向の原色頂点、全色(補色)の対称点であり、色の拡がり(色相・彩度)の中心です。
 ← ( これは (極座標系) の中心にもなっている、ので、系統的な(色名称)や(混色計算)などの基本位置にもなります)

 (RGBデータ)
 工業的に広く使用されている (RGBデータ ※1 )をすべてを集めて表示すると・・外見的には」、上と(同じ色模様)の立方体になります。
 ※1 (R・G・B)は、「光と色」の関係を表したモノですが、 「黒を基点として、黒→赤(R)、黒→緑(G)、黒→青を、光の方向としたため、(3軸直交配置)だが (座標基点の採り方が違ったもの(座標変換は容易) 第1象限に限られる結果になったものです。、

 (色の拡がり)
 三色円板による、色の配置は、中心が白黒の色軸で、その中間点は(球体の中心なので)他の色の補色関係の中心です。
 ここは、全色の中間(混合)で、ここを(無色)として 全ての色は、ここから立体放射状に拡がります(色彩度)

 (色空間への統一)
 私達はこれまで、見た目や計算の都合から、頂点の色に着目してきたので、色を立方体に見てきましたが、・・ 、 三色円板も、球形色配置を一定の高さ(1/3と2/3)で水平に切った切り口でした ・・。
 色そのものは、全色が全方向に球形(範囲)に拡がるものだったので、 これを (色空間) と呼ぶことにします。

 (色空間の実現)
 私達はこれまで、夫々の利用面から・・、* (光によるRGBデータの世界)、* 色材料の混色から(色の立方体)、* 補色や色の構成から(極座標の色の拡がり) など・・ を、別々に追跡してきましたが・・、 いずれも、視覚(色感覚)が作り出したもので、同一の(色空間の世界)を、夫々が違った視点から見ていた、ものでした。
  ← 色空間は、一つの概念(思想)で、これを実現するために、・・立体座標系に色要素を配置し、センサー感度を割り当て、個々の色配置を実現したもの、だったのです。