感度について 


 感度について   
(比視感度)
  一般に(感度)というのは、小さい信号を(見聞きし易くするために)拡大や増幅を行ないますが・・、 このと
きの(倍率)の大きさを(感度が高い)と言います。
 しかし色彩の世界では、目の感度を 「比視感度(上の左図)※ 」で表しているため、感度の解析に必要な(最小入力信号レベルや出力の大きさ、信号倍率など・・)何も分からないのです。
 ※ 比視感度  一定の入力信号 (擬似太陽光 D65)で最大出力を示す(550nm辺り)の出力を(1.0)として、他の波長域で、同等の出力を得るために必要な入力信号レベル求めて、(逆比率)で表したもの、です。
 (一般的な感度特性)
 ・・は、入力信号に対する出力信号の大きさ (出力/入力)の倍率のことを言います。 一般的な増幅機の入出力特性は (中央の図)のように、
 * 入力信号が非常に小さいレベルでは(雑音などがあり)正しい出力は(小さいが)定まりません。 
 * ある程度以上の入力信号に対しては、比例関係(感度倍率)を保った、正しい増幅度が得られます。 しかしこれも、一定の範囲まででで・・、
 * 入力信号がさらに大きくなると、大きい出力信号は頭打ち状態で(伸び悩み)飽和する(許容出力レベル)ようになります。
 (帯域別感度特性)
 上のケースでは、音全体を一纏めにして、(入力と出力の比較)をしましたが、音楽再生などの場合(低・中・高音)など・・、音程別の、 (詳しい感度特性)が欲しい場合が出てきます。
 このため、波長別に、(最小感度入力)および(一定出力のための入力レベル)を別に求めて・・、これらを纏めためた図表も工夫されています。 →(音の強度図 上の右側の図) 
 ∴ 光・色彩に関しても、このような「正しい感度図」が、望まれますが・・全く作成されていません。