ニュートンの分光実験 


 ニュートンの分光実験 (ニュートン

 新年も明けました・・ 早14日ですか・・、さていよいよ積み残しになった「三色のレベル」についてですが・・ 実はこれ(大変なテーマ)なのですネ、・・ 簡単に言うと、
(旧来の三原色) の場合は、
 3原色の配分で色が構成されるものとして・・。 3つの原色(RGB)は、3つは(波長域が異なるだけで)どれも同じ、3色とも色は光の強度に比例し、どの色も黒レベルが(0)で共通です。  然るに、
(新色彩の場合)、
 センサー出力レベルは色と直結しないで、(一定の演算操作を経て)色要素の出力とし、この3つの合成で色配置が決まる 。と複雑な構成になっています。
 このため、目では緑の景色を見ていながら、これから空気の色(緑)を差し引く(このためLセンサーの出力は、色のレベルでなく、ピーク波長域への距離を表すことになり (色強度と繋がらない)ことになったのです。

(色のレベル)について、新色彩では、(色別のレベル)は、平均値を求める時点で放棄しています。 その代わり、最後に色を合わせて調整する時点で、(棹体からの (全光の強度レベル)を基準に整理されます。
 複雑ですが、これにより(色順応・ や色バランス・空気(光源)の色抜き・・などが実現するのです。
 以上、複雑に見えるので、皆なが「本当に理解出来たか?・・」と、杞憂したのです。

 (ここまでで理解頂ければ・・恩の字ですが・・(チョット無理?のような ・・ (実は筆者の説明も、講義の中で変わってきたものもあるので)   トコトン説明しようとすると → (多くの分野に跨る) 完全に(色彩学の最初)に戻ってしまいそうです・・
 これから、(色彩判定の要点)を掻い摘んで説明して行くことにします、(詳しくは本稿での説明に戻って下さいネ)
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 今日は初日ですから、簡単に・・どの本でもここが最初なので、ここからから始めましょう
ニュートンの分光実験)
 旧来からの (経験則の積み上げ、自然発生的な )色彩学に対して、近代科学をニュートンが最初に持ち込んだ(1966年)とされています。
 どの書物でも、最初に紹介されるものです。 実験の様子が描かれていますが、いずれも想像(創造)図で、後から描いたものなので・・(誤った点が多く) 誤解の元なので注意を要します。
 * 太陽光を、小さな穴(隙間)から暗い部屋に導き、白紙に照射すると、図のように分光して見える、ので「太陽光は、すべての色の集まり(白色光)だった」というのです。
 そしてこのとき同時に、(7色?)に分光した光をプリズムで集め直すと「元の白色光の戻せる」ことも示しました。
 さて、この要旨は、「色発生の基本」 となる大事なことで・・他論を挟むつもりはないのですが・・ 後から、「間違ったイメージ」がいろいろ、つけ加えられてきたので、注意をして置きます。
* 光の経路は、模式的に表したもので、(部屋に導いた細い線の光やプリズム以降の色光の広がり)など実際の光は見えません (空中の埃で散乱するので、僅かに見えるのですが・・、 光の性質として、空中を飛ぶ光は見えないもの・・、白紙などの照射して散乱した光が見える・・ものです。
* 可視光線範囲  当時としては色が見えた範囲を考えたのは、やむを得ないが・・
 この図面では、光の範囲を、実際に色が見える(可視光線範囲)に限定してしまいます。 光は電磁波のうちの、ごく一部で、色並びの青色側は(近紫外線領域へ)・・、赤色側は(近赤外領域)へ 続いて広がっています。
* 太陽光は連続していない、 太陽光のスペクトルは、大まかに見たら連続のように見えるが・・、 輝線や暗線があり、精密に見ると連続しているとは言えないのです、・・ 分光結果としては、色の変化を単純な連続変化としてはいけないのです。
* 波長と色の対応  虹の光は7色で次第に色が変わって行くように見えます。 私達は皆、経験的に 「色は連続的に変化するもの・・」と思っています)。 
 波長と色について、一見対応があるように見えるのですが・・正確には、周囲の明るさによって色が変わるので 「対応するとは言えない」 のが正しいのです (筆者も、色と波長を、安易に対応させたものがあります)、大まかなもので、正確なものではではなかった、単に目安程度のものでした ←上の図面の付表も、大まかな範囲を示しただけで数値は決めていません)
* 三原色  色が連続変化する、3つの原色光がある筈だ・・と探索が行われましたが・・、 結局、 ある波長範囲の光があると黄に色が見えるということで、原色光を決めることは出来ませんでした。
 スペクトルを正しく観察すると・・、連続的な変化でなく、むしろ(赤・緑・青)の三原色域があるように見える、という方が正確です。
* 色の並び  したがって、正確に色帯域として見えるのは、 赤色域と緑色域と青色域の3色部分と、それの間に狭い幅で、黄色域と空色域があります。 青から外へ青紫、赤から外へ赤紫とする人もありますが・・(赤紫(茜色)はなく、赤色で変わらないと見る人も居ます)
 ← 以上、 揚げ足を取りではなく、今後の色の見方に関わることなので、採り上げました。