LMの感度差 


 LMの感度差
(LMの感度差)
 まづ(左の図面)について・・(青・緑・赤)と3枚のの図面が重なっているので、別々に考えて下さい。
 いま、(青のグラフは外して)。
 緑のグラフは、Mセンサーの感度図です。中心の緑の縦線は、感度域の中心で域内の感度レベルをここで代表します(域内の何処に入力感度があっても、此処のレベルが上昇すると考えるのです)
 (感度ピークは、(550nm)辺りですが、感度の代表値(=センサーの波長)は(535nm)になっています。
 赤のグラフは、Lセンサーの感度図です。グラフは(〜500nm)辺りまでは、M曲線と重なって(ほぼ同じ)ですが、それより右(赤色)側では、L曲線の方が赤色側に広がっています。 上と同様、赤色の点線が感度域を代表(575nm)します。
 いま光が入ると、両センサーの感度出力は(僅かですが)違っています。L・M2つの感度レベルを結ぶと傾斜線が出来ます。 
 光の波長分布は、その色温度によって決まるものなので、上の傾斜は(入力光の色温度だった)と推定されるのです。
 つまり、LMセンサーは、受け持ち帯域(感度特性)を僅かにずらせることで、(感度差)から、入力光の帯域分布の傾斜を求め(色温度)を測定したのです。
∴ 可視光線範囲の入力光で、域外の分布を推計したのです(オドロキ・・)
 ( 以上が、ヤヤコシイが大切な要点です。しっかりと、マスターして下さいネ )
(左図は)
 特に光を指定しないで、光レベルの上昇に対してセンサー感度がどのように働くか・・を示したものです。
(右の図は) 
 昼間の視覚は、予め強い光を(安全な範囲まで)絞り込んでから、色の測定に掛かります。
光が強過ぎて、絞りきれないときは、光のグラフが上になるので、(LMS)全域感度で白くなります)。
 通常は、ほぼこのグラフ位置まで絞ると、色種が多くキレイに見えることになります。
(色温度の回転)
 これも、理解しにくいようですネ。 色温度によって発生した電磁波の帯域(かまぼこ型の)が、長波長(赤外線)域から短波長(紫外線)域へ 通り抜けてゆくのです、このとき帯域の端の傾斜が回転するように見えるのです。(2012.1.14 参照)