色画面の抜き出し 


 感度差と光分布の傾斜 
(色画像の抜き出し)
 いま詳しい話は(ヤヤコシイので)・・、人の視覚が、辺りの景色を、どのように(色画面)として捉えるか?・・について、 大きな流れを確実に捉えて下さい。
 今日の図面は、本講の(色の秘密)の最初(9月24日)に掲載したものです。
 L・M・S センサーは、受け持ち範囲(特性曲線)が微妙に違うので、色の違った3枚の画像(データ)が出来ます。
 M画像は、一面に緑がかった画面(空気の色)なので、S画面(空の様子)やL画面(地上の景色)から差し引くことで、正しい色が再現出来ます。
(Sセンサー)
 Sセンサーの感度は最も高く、感度のピークは(440nm)辺りです。波長範囲は短波長(青色)側に(可視光線範囲を超えて)拡がっています。青色感度ということで、専ら昼夜の空や海の青色の原因と考えています。
 中波長域(〜500nm)では、(L・M感度)域と重なるので、この点を越えるレベルが(白色)になります。
 また、Sセンサーの(高感度の理由)を、新たに(倍調波感度)で、考えています。(別に述べます)
(Mセンサー)
 太陽からの光は(紫外線から〜青色まで)上層の空気層で吸収されて、地表に届くのは(緑を中心とした)波長分布です。 だから地表の生物は皆んな、この帯域の光を利用する仕組みを作り上げています。
 Mセンサーの感度域は(緑色の帯域)で、感度点は(550nm ←可視光域の中心)に設定されているので、 可視光線域の光を(偏らず)平均的に受け止めると思われます。
(Lセンサー)
 Mセンサーと良く似た感度特性で(以前は、使途がよく分らなかったが)・・。 短波長(青)域ではLMが重なっていますが・・中域から長波長(赤色)域にかけて、曲線は次第に離れて(感度差)が大きくなっています。
 Lセンサーの感度中心は(575nm)、Mセンサーは(535nm)です、(この僅かの幅の出力差なので(波長分布の傾斜)になるのです)
 この出力は(青色域では入力があっても出力はナシ、中域では僅か、赤色側ほど出力は大きい)光の分布域の遠近をを示すもので、(入力レベルの大きさ)ではありません。  →(赤色が強い)ことは、色温度が高く(橙色よりの赤)のことです。(赤色が弱い)ことは、色温度が低く(赤紫よりの赤)になります。
 ← ヤヤコシイので落ち着いて理解してネ、(2つの出力は、打ち消して差を取出すので、光のレベルは残りません、2のレベル差を、センサーの波長幅で割るので、分布傾斜になります)