白黒と明暗 


白黒と明暗

(白黒は色ではナイ)
 旧来の色彩学で(白黒)は、無彩色(彩りが無い)として(色扱いを放棄)してきました。
 そして実態的には、3原色(光)を足したものが(白)、光が全く無いのが(黒)と、してきました。
(光の強弱や明暗)に対する感覚が無く、加減法混色・等色関数などでも(混乱の元)になっています。
(光があるから黒い・・)
 日中の木陰や車内の人物など・・、光が当たらない物陰は、暗(黒)くて良く見えません。 建物の玄関先や階段下の人も、その場に行けば明るいのに、少し離れた所からでは、暗(黒)くなって見えません。
 暗くて(黒い)というのは、光が無いのではなく、周りと比較して(相対オ的に)弱ければ、暗(黒)く見えるのです。
(無色→無光=黒 ?)
 三原色論は、色が起こる源を(赤・緑・青)の(色素)と考え、(色光や色料)の組み合わせで色が出来ると考えます。 ここから、色がナイ(無色)は、光がナイ(無色光)になり、暗い→黒い・・と間違って行くようです。
 水も空気も太陽光も、色は有りませんが、明るさがあり光があり(無色→無光→黒色)ではないですネ・・(白黒・明暗・光強度)の別を・・間違えないで下さい)
(明暗の範囲)
 いま(色の範囲)を考えてみると・・、どの色でも、光が強く明るくなると白く、弱いと黒くなって見えなくなるので・・、 白から黒までの軸を考え、色はその中間レベルにある・・などから・・(球形やソバン玉のような・・)立体型の(色相環)などが考えられて来ました。
 光強度の変化範囲は(日中の太陽光から〜暗い夜まで)広範囲(26Lv程度)に及びます。
(主尺と福尺)
 人の目が、同時に扱える範囲は(数Lv程度)です(※)、今見ている明るさ範囲の(上限が白)で、(下限が黒)です、この範囲が(昼間から〜夜間など)周辺の明るさに合せて大幅に変動をします。
 外光の明るさは、棹体の読取値を使い、錐体の(白〜黒の明暗範囲)は副尺として範囲を移動して使用します。 ← これによって(広範囲の明暗を詳細)に測ることが可能になりました。
 ※ (12.14 のダイオード実験で、明暗の範囲は、白黒(5Lv)、青緑(6Lv)程度、(赤は不明)です)
(明暗の範囲)
 視野範囲の中で、光が強く明るい部分を(白の基準レベル)として決め、それより(数Lv)下の明るさが(黒)になります。 ←(明暗の範囲(白〜黒)です。
 したがって、明暗(白〜黒)の範囲は(朝昼や天候など)入力光の明るさに合せて、目が自動的にレベル範囲を決めて行きます。
(黒の種類)
 黒は白の補色なので、強い白があってはじめて黒が見えました。 しかしこれは(昼間の明るいときの話で、夜間(光が弱い)は通用しなくなります(※)。
  * 感度限界の低レベルでは色種が限られて、(都会の夜は、黒と白(=灰色)でなく青色に見えます)。
 * また(闇夜と星空)の世界は(棹体感度)を明暗と感じるもので、(昼間の白黒)とは色合いが違います。
 → (星の色は肉眼では(白い)ですが、大きい望遠鏡で集光力を上げると、色が感じられます)

 ※ 「人の目は昼の目と夜の目の二重構造だ・・」と以前に話しました(2011.12.6) これまでの話(白黒)は、昼間の(錐体感度による)色彩の話でしたが、・・
 これからは、更に低レベルの(棹体感度による)夜間の明暗範囲の話が入ってきます
 (錐体による色の白黒)・(棹体による明暗の白黒)・・ヤヤコシイですネ、