色の階調 


 (色の階調)  波長変換図

 私達はこれまで、光の波を(波長や振幅)など(物理的な性質)で観察してきました。色も(色環)という形で、音と同じような(周期性)を示します。
 音も(空気の波)なので、光と同様(波長や振幅・位相・・など)同じような要素が有りますが、それらが使用されることはありません。(周波数)より(音階の方が)人の感覚に合っているためだと思われます。
 そこで、色についても、波長や周波数ではなく・・、音階と同様の・・(色階調)を考えて見ることにしましょう。

(波長・周波数と色階調のグラフ)
 以前に(2012.5.24)出した図面ですが再掲します(大きく印刷して、利用して下さい)
(グラフの使い方)
1)(波長を → 周波数に)
 * 波長目盛り(赤色)を、横に移動して(赤曲線)との交点(A)を求めます。
 * (A)点から、上下に移動して(緑曲線)との交点(B)を求め、緑の目盛値が(周波数です)
2)(周波数を → 波長に) 変換する場合は、逆に
 * 周波数目盛り(緑色)を、横に移動して(緑曲線)との交点(C)を求めます。
 * (B)点から、上下に移動して(赤曲線)との交点(D)を求め、赤の目盛値が(波長です)
3)(色・色階への変換)
 * 上と同様、波長からは(A点)、周波数からは(B)点を求めたら、
 * そのまま下へ下って、(色票の色)および(色階の値)を読み取ります。

(色階への変換)
 使用法は、上に記載の通りですが・・この図の本命(筆者の意図)は(この色変換)にあります。
 書物の中の(色の話)で(波長や周波数の数値)出たときは、必ず本図で(色に変換)してから・・読み直して下さい →(貴方の色感覚が、違ってって来るハズ・・)

(実際の試用例)
(例1− スペクトルの色)
 いま手元の書籍に「太陽光スペクトル」の(色と波長の対応)の図面がありました。 波長の数値が出ていたので、色階の値を求めて見ます。(左-波長、右-色階)
 可視光域の赤色端(780nm、−0.06)赤色(610、0.3)黄赤(584、0.36)黄色(573、0.38)黄緑(548、0.45)緑(495、0.6)青緑(485、0.64)青(455、0.71)青紫(380、0.98)と読み取りました。
(できれば、色階の指定幅で「スペクトル図」を描いて下さい。従来のスペクトルとは随分違いますネ

(例2 − センサー感度曲線)
 筆者がムリに作り上げた感度図ですが、曲線の持つ意味を(色階の値)で調べてみましょう。
* 可視光線範囲は、正確に(1:2)とします。波長範囲(375、1.0〜750、0.0)
 * L・Mセンサーの重なりは(500nm、0.58)程度まで、緑域の端(空色との境)です。 この点から(L−M)の領域になり、緑域が始まります。
 * センサー夫々の(感度中央)は、(棹体、508、0.56)、(Sセンサー、460、0.71)、(Mセンサー、530、0.50),(Lセンサー 、578、0.38)ぐらいです(センサー感度の波長は、2012.7.2 参照)。

 * Mセンサーの(色階 0.50)は、可視光線域の(丁度の中央の位置)ということです。
 * 光の色温度分布の傾斜では(550nm、0.44 辺りが)感度回転の中心ですが、LMセンサー感度の中間です。(2012.6.14)