色の三属性
色の三属性
(PCCS色相環 つづき)
これまで、円板の色並びを色環として扱ってきましたが・・、やはり(白黒軸を持つ立体構造)が正しいのです。
昨日の(PCCS色相環)の(立体構造 ←上左図)は、(球形を左右に歪ませた)特異な形(マンセル立体図も 11.8)をしています。
またこの図では、各色の彩度はどれも(最大値=9)で変化せず、(色明度は、茜-赤-黄色と上昇し、黄色-空-青-紫と下がります)
実感で(黄色が強く明るい)ことから、(黄色―青色)をズラしたもの?と思われました、が?・・。
←(赤色は手前に・緑色が向うに飛び出すので・・円い鏡餅を傾けたような形になりますネ)・・
(色の三属性)
話の順序が逆になりましたが、現在の色彩学は、「色は(色相・彩度・明度)の3つの属性によって表すことが出来るとして、この三属性を(第2図)のように組み合わせて、色を配置し「球形の色空間」としました。 ← これまでの軸(円盤状の色環)を改め(白黒軸)が入ったことは大進歩ですが・・(詳細に見ると不十分なのです)
(色相と明度)
いま(白・黒は、軸なので外すとして・・)(6色円環)が出された時点で修正すべきものでしたが・・
* 原色の(R・G・B)と(C・M・Y)とでは(明るさが違うので、上下する)のに、(中間明度に決めて、円盤状に一列に並べた)ことです。 ←(その元は、CMYを原色に持ち込んだこと・・)
(彩度)
現行の(彩度)には(定まった基点)が無く・・?、色の現位置から白黒軸までの距離になっています。基点が無いので、(彩)度と言っても、(ベクトル値 ←大きさや方向を持つ性質)でないので、全く扱うことが出来ません。
(明度と彩度については(上記の誤りを放置したまま)統一した決まりも無いため、人により・プログラムにより(単位や使われ方)が夫々違っているのが実情です。
(色の立方体)
そこで、これまで筆者が(本講で説明してきた)「4色軸8原色の色立方体」なるのです。
この立方体の(白黒頂点を結んだ)軸を通して・・これを回転させて見て下さい。 8つの原色頂点を結ぶ線(いま見えているのは、茜-赤-黄-緑)は、その(明度に合わせて)上下に揺れ動きます。
また、この立方体を(このままでは見えないので)裁断すると、(色の彩度)とは、何者・どんな働き?・・が明らかになります。
以上、(間違った三属性)を改めないと・・正しい色は見えて来ない・・のです。