円筒表示 


 円筒表示

1106 ローカルカラー
 順序が狂い(2日と3日分を入替え)大変ご迷惑を掛けました。 これまでの説明の要点を整理しておきます。
(1日) 色立方体の(8つの頂点)は、独立した原色で(図面は、左上から(白・赤・緑・青)下の行左から(黒・空・茜・黄 )の順です)。 この立方体を(表面が田の字になるよう)(縦・横・上下)に切り分けると、8つの小立方体に分かれます。
 夫々の小立方体は、原色(例えば赤)頂点を中心に3面に色が拡がったようになっています。 頂点の対向点(斜め向う)は元中心で(無色)ここから3面に向かって(順次色が濃く)なっています。
(元中心から3面に向かういろの濃さの変化が(色彩度)、3面の各点の色の違いが(色調)で、この点から中心までの色の並び全部を(色調グループ)とします。
 この小立方体は(赤)系統の色の集まりなので、(赤色グループ)と呼びます。色立方体は8つの(原色グループ)の集まりになります。
(3日) 色は中心から、四方八方へ(立体放射状)に拡がります。 このように(空間の範囲)が非常に広い場合、中心からの距離や方向が問題で(空間は球形に広がっている)と考えるのです (例えば地球から星を見るとき「天球」と言う)。
 今色空間全体を「球形」と見た場合、原色頂点は、球面の一部なので「丸い小皿」のようになります。
 これまでの、直交座標では、(原色付近の色変化が頂点で角が立つ、色面の境界も不連続だ、色彩度が斜め、は扱い難くい・・など)不便でしたが、色配置が球形になるとこれらの不便が解消されます。
 (座標変換)  P’=1/(sinP) 、角度 sin(θ)= P の計算で。立方体の直交座標位置を球形座標の位置に変換できます。 ←(実際には球形座標から極座標にして利用します)
(2日) 図面で示したように、立方体の角、(色の頂点)について考えます。
 立体を球面と見ると、原色頂点はお皿のようになりこの色範囲と中心を結ぶと円錐形の独楽(コマ)のようになります。 色彩度は立体放射状なので、中心付近に限ればほぼ垂直と見做せます。
 色グループの色配置は図のようになっています(図面は、立方体を遠くから眺めたもので、まだ六角形でした)
(色の操作)
  原色の方向が8方向に広がってをり、(一つの色操作が、全てに関連するため)これまで(色の完全調整)は不可能なこと、と思われていました。 しかし今回の(色立方体の解析)で、色を(数理的に扱う)ことが可能になりました。
 正確な全色の色扱いは(立方体の色位置)ですが、各色の中心(原色)が立方体のノ頂点になり解析が複雑になります。 そこで色空間を(球形)と見た極座標形式で取り扱うことにすることで、頂点や稜線の色の不連続を解消することにします
極座標
 原色夫々に別に、 まづ、円板の(中心に原色)を置き、その周辺をグループの色が取り巻くような配置にします。(中心は原色で、他の色が周辺を取り巻き、中心の色が外に広がった、ように見えます。
だから、中心に向かうほど原色が濃くなる(色の濃度)と色の違い(色調は)横に回転します。更に(色彩度)を垂直に加えますが、全ての方向は直角で、相互に影響はなく(色濃度・色調方向・色彩度)の3者の(独立)が可能になり、 これまで不可能だった色合わせ(色の精密調整)が完全に出来るようになりました。
(円筒表示)
 更に(色彩度)を垂直に加えると、全ての色を円筒形に並べることも出来ます(今日の図面は円筒の表面の様子です)
 6色色環と白黒度を1枚の図面(縦横)に表わしたもので、調整用の(色見本や色票)として(実用性が高い)ものです。 ← 世界地図の表示に良く使われる方式です)
 →(HSB方式(6色色環)で本図に少し似ていますが(色の明度が不正確で全部横並びです)間違えないで下さい)