新しい色空間 


 新しい色空間
「新色彩の色配置など・・」について、(立体的な色配置、色相や色彩度など)基本的な事項については、昨年(8月〜9月中旬まで)に講義をしています、(初めての方は、そちらを見て下さい)。
 このあと、8つの原色位置を中心とする(ローカルカラー)と、実際に(人が感じる色彩配置)について説明するので、上記の事項は確実に復習しておいて欲しいのです。


 新色彩の色の配置は、色の立方体(正六面体)で、基本的な事項は、昨日の図面で示したようになっています。
(色彩配置)
 * 立方体型(正6面体)表面の色配置で、 * 全ての色は立体中心を対称とする補色になっている。 * 8つの頂点は(原色) * 面は、四隅の色が拡がっている
(色彩度)
 * 立体の中心は、全色の中心であり(無色)になっています。 * 色は中心から立体放射状に広がっています。 * 従って等彩度面は、積層型の同心立方体になります。 * 色彩度は(中心から表面へ(0〜1)拡がります。 * 色彩度は、表面に向かって斜めに出るので注意です
 * 補色の中間点が中心に集まっているので、(中心付近は無色です)
(色軸)
 * 赤と空色、緑と茜色、青と黄色および黒と白、の4つを色軸とします。(お互いは補色で、中心を通りますが、色軸は立体を斜めに走り、お互いに直交していません)。
 ★★  昨日の図面の軸名を訂正  ★★
 昨日の図面(左上)の立方体図面の軸について、 立方体の中心を貫く3つの軸を(RC・GM・BY)軸とRGB式に表示しましたが、この文字は(間違いの元)なので、・・今日の図面(8月1日)のように、(+・−のLMS式)の値にして下さい。
 また、色空間を立体内の大きさに限る、と軸は外には出ず、本当は切り口しか見えないことになります)。
(LMSの感度出力と色軸)
 について、(誤りやすいので)再度説明します。 旧色彩では、黒を基点(0)にして、夫々の位置への矢印(ベクトル ※)を(色)と考えました。→ ※ ベクトルはそれ自体が(方向と大きさ)を表すもので、色そのものを表している)。
 新色彩では、(L・M・S)などは、センサー出力から導かれた数値で、3つが集まって始めて色の位置が決まるもので。色の要素(数値)に過ぎないのです。
 また1点だけでは、色は見えません。 ある値近くに(集まった集団)で色が構成されるのです。
(色空間とグラフ座標)
 新色彩では、色が立方体型に拡がることから、これを(色の空間)と考えます。
 これまで、単に色配置のための立方体だったものを、全域を3軸直交型の色座標空間と考えます。
 これまで(全く別種)であった色の要素(色の彩度や、明度といった)値を、この色空間に配置して、これらを(数理的に扱う)ことが可能になったのです。
 (最も簡単な例として「色料の混色計算」を行っています。
(空間位置と色名)
 空間的な色の取扱いを容易にするため、色の名前を、空間座標位置を、そのまま色名に宛てることにしました。 色名がそのままの性質を表しており、色の取扱が極めて容易(感覚的)になりました。