波は集団の動き 


(波は集団の動き)

(気体・液体・固体)
 気体は、分子がバラバラで自由に動ける状態ですが、水などの液体は分子がほぼ一杯に詰まっているが、自由に動ける状態です。 固体は、完全に詰まって動けない状態です)。
 気体の分子は、お互いが離れているので、電気は流れることは出来ません。 光は隙間を自由に通り抜けられます。
 液体は、電気は流れますが、光は分子に遮られて(屈折や吸収)を受けます ←途中の散乱が(透過色)で見えます。。
 固体では、密接しているので電気が非常に良く流れます、光はごく表面で(屈折や散乱反射 ←表面色)をします。 ← 結晶は、完全に整列しているので、特定の光だけが通り抜けます。

(水の波)
 波は、小さな水粒の動きが集まったものです。 いま、表面の水粒(赤)の動きは波長が長く振幅も大きく、水粒(緑)は波長が短く振幅も小さいものでした。 つまり(一つの波)といっても実際は、近接した波長の波や、レベルの違った波が集まって出来たものなのです。 ←(絵に描いたような単純な単一波は存在しなたいのです)
 これまで、使ってきた、光などの(レベル)も多くの値の平均値(代表値)です、波長なども代表値や中心周波数などを表したものです。

(波の強さ))
 波の強さは、普通は簡単に(波の高さ)で表しますが、動いた水の量によって(エネルギー)は、全く違ってきます。 同じ波長の波でも、近接波が多く集まると力が強く、少ないと力が弱いと考え、この近接波の集まり加減を(有効帯域幅)で表すことにします。
 したがって 光の強さ(エネルギー)=(最大振幅)*(帯域幅)になります。

★★ これまでの色彩学は、この(帯域幅)を知らないため、多くの誤り(波長並び・分光分布など・・)を犯しています。 ★★

(光や色に単一波はナイ)
 通常の光(太陽光および灯火照明などの熱情乱光)は、近接高周波数の集まりです。従って、(色の場合)も、完全に単一(均一)なものは無く、或る色の近傍に数多くの波が分散分布しているものです。
 従って、(完全な原色)や白黒も(1点には)決められないのです。「この辺りが最も(赤い色)に感じられる」とか、このレベル以上は、眩しく白い(黒い)とか・・と言った所でしょうか・・
 三原色は、「原(色光)の組み合わせで色が出来る」を基本にしていますが、「光に波長の違いはあっても、(色光はナイ)」ことを再確認しておいて下さい