倍調波 


  倍調波    倍調波C
(調波)
 ピアノや琴などの弦楽器で、(下のド音)を弾くと(上のド音)が小さく同時に鳴り出します。 下の音を(基本周波数)とすると、2倍・3倍・・の周波数なので倍調波(高調波)と呼びます。
 書物に描かれる(サイン波)は(理論上のもの)で、完全な形は自然には存在しません。どんな波も実際には、必ず(調波)を伴って歪んでいるのです。
 ←(中の図)のように、楽器の音色の違いは(調波の分布)で決まるものです。

(色の周期性)
 色の変化に(円環色相←周期性)が見られる)ので、光の場合も音と同様(倍調波が存在する)と考えられます。←(計測した人が無いらしく、確認出来る資料が有りません)

(倍調波の発生)
 太陽からの光は、空気層を透過して地表に到着しますが、物体表面で(散乱反射)され、(波長分布が変り色特性)を持った光に変えられます。 このとき多くの(倍調波が発生)するのです(※)。
 倍調波は、色域より高い波長帯域で(エネルギー)を持ち(明暗レベル)として働きます。
※ 岩や浜辺で、波が砕けて変形すると、非常に多くの倍調波が発生します ←(フーリエ級数)。 

(透過光と散乱光)
 透過光は、空気や水で透過(色選別や薄め)されて、キレイな色になりますが、散乱光は倍調波成分で(白く濁りザラついた)色になります。

(倍調波は近距離範囲)
 倍調波は、物体表面の散乱地点が(発光源)に相当するので(距離減衰が激しく)遠くへは届きません。
 この点で透過光や鏡面反射光は、元の光源からの距離減衰度を維持していて、急には減衰しません。 ← 夜景では、光源の光や透過光がよく見えますが、照明された景色(散乱光)は、殆ど見えません。

∴ 旧来の色彩学は、(白黒を抜いた)色相だけを「色」として扱い、波長帯域幅による色の純度、倍調波による濁り度、無色による透過度・・などを全く知りません。
 これ等以外にも、光の偏光性や、干渉による色など・・色の質感に関わる要素が、まだ沢山あるのでは?・・と思っています。 更に検討を進めたいと思っては、いますが・・