センサー感度と旧三原色 


 センサー感度と旧三原色色   感度と色立体 
 太陽光の入力に対して、錐体センサーの感度として、(L−M)(ーM)(S−M)の3種の出力が送り出されます。 この信号を受けた頭脳コンバータ(色への変換器)が、右側の色立体のように色を判定して行きます。
 なお、いきなりここで色を感じ(3種の信号を変える)のではありません、→(このような 立体色配置を想定して(色の解析や3画面の作成など・・)作業を進める、ということで・・、色を感じるのは(別の場所・人)かも知れないのです。
(A) 太陽光の分光分布図です、青と緑の感度域(空色)に掛かっており、晴天・日中の感度と思われます。
(B) LMSの各センサーは、自分の受け持ち帯域に応じた出力を出しますが、信号処理回路によって(S’=S−M)(M’=−M)(L’=L−M)の信号に作り変えられます。
(C) 網膜のセンサーに蓄えられていた信号は、(一定の周期の掃引)でデータ収集が行われ(神経経路で)頭脳に送られます。
 頭脳には、色信号への変換装置があります。 これは、直交する3つの軸に 、センサーからの信号を(色の要素)として、夫々の軸目盛りに割り振ります。3つの目盛り値で座標位置(=色)が決まります。
 → LMS信号は、直交軸(縦横などの方向)(色は、中心から外に向かって広がるように存在します
(D・E)全データが均等にあった、とすると・・、全ての色の配置は、図のような(色の立方体)になります。
(旧三原色との違い)
 新しい(色の立方体)←(4軸八原色と言っている)は、(3つの色の要素)が集まって出来たもので、従来の(三原色 →可視光域を3分割し、夫々を原色とした)とは、全く違っているのです。
 旧来の三原色は、グラフが(光や色)そのものを表すと考え、(黒)を起点に(色や光)の拡がりを定めています。 原色の方向は三方向(+のみ)なので(色の範囲は1象限に限られ・・白黒、明暗といった感覚は全く有りません。
 新色立方体は光の性質ではなく)、単なる色の配置です。立方体の中心を(色の基点)に採り、色の種類がここから立体的に拡がるのです。 またここが(グラフの基点)なので、色を座標に置き換え、混色等を単純な計算にするなど・・大きな利便が得られました。