明暗の範囲 


 明暗の範囲    
 これまでの色彩学で、「光が無ければ、色も無く,(黒色で)、そこへ(色を持った)光が入り、物体が(色光)を選んで反射するので(色が見える)・・」と教えてきました。 ← (一見尤もらしいが・・どこか少しオカシイ・・と思いませんか?・・)
 → 昔は、理想の白紙(反射率100%)で、白度を競いましたが・・現在は蛍光材料入りで、100%を超えています。 すぐには見えない暗さでも、そのうち次第に見えてくる・・、(白と黒)に限度がありません。
(無光の状態)
 筆者、 皆さん!・・いまいきなり、目を瞑って(辺りの光を感じるなら、両手で目を覆って)下さい!・・
 筆・何が見えましたか?・・ 貴方・「何も見えない・・」、 筆・落ち着いてシッカリ観察して下さい。
 貴・何やら訳の分らない、色の点がチカチカ、色も決まらず、形もモヤモヤ、移動したり止まったり・・(何とも定まらない暗い画像)が、見えて来ました・・  筆・そうです・・これが(無光)の状態で、見えたのは、網膜や頭脳に残った(過去の残像)だったのです。 ← つまり(待受け画像を準備したが、結局何も見えず→(探し続けている)が正しいのです。
(明るい暗いは決まっていない)
 明るい景色を眺めているとき、木陰の人・階段下や車の中の人も暗くて見えません。 つまり、物が見えるかどうかは、それ自体の明るさではなく、(辺りの明るさ)との対比で、決まるのです 
 → 夜テレビの画面を消す(ビデオなどにする)と黒くなりますが、部屋の灯りを消すと、黒かった画面が、再び明るく輝きます。
(明暗範囲は上下に移動する)
 目が同時に扱える光の範囲(明暗)は、意外に狭く(6Lv)程度です。従ってこれを(副尺のように)移動させて、昼夜の広い光範囲(26Lv)に対応させました。 従って、(白は+3〜−3Lvが黒)の範囲が、その場の明るさに合わせて上下に移動します。 
(白〜黒は補色)
 視覚(センサー)が、光のデータを集めるとき、・・瞳を徐々に開いて(安全のため)、明るい順に(6Lv程度まで)データを集めます。 データは、移動平均方式で、(+〜0〜−)型に 集計されます。 ← このとき(レベル限度以下)のデータは(切り捨て)られ、全て(黒色)です。
 集計仕上がり時には、(+3Lv)が最高値(白)で、(0Lv)が基準値、(−3Lv)以下を黒、になります。
 ← だから、(白)と(黒)は、お互いが補色として存在し、中間が(基点)になるのです。
 ★★ 旧来の色彩学では、黒が(無光=0)で(ここから、光や色が始まり広がる)としてきたのです ★★