波長分布の回転 


 波長分布の回転

 私達は、目の前の景色を、常に(緑色の空気)を通して眺めていました(フィルターマスク ←写真のネガフィルムは茶色被りです)。空気の(緑被りを抜き去る)ことによって、元の色を正しく再現することができました。
 さらに、夕陽や電灯などによる(色の狂い)も、光源の(色バランス修正機能)で、正しい色に修正されていたのです。
 波長範囲も・・紫外線領域から(→可視光線範囲を遥かに超えて→)赤外線領域まで・・(目の前の可視光域を緑色に見ながら、赤外域を調べて赤色で報告)をも調べていたのです
 (まさにオドロキですネ・・筆者は、自然の凄さに「グーの音」も出ません)
(波長分布の回転)
 「色温度によって(波長分布が回転する)ように見える・・」が、呑み込めない人が多いようです・・。 (上の図面は(3月14日、28日など)の再掲なので、説明はそちらも参照して下さい)。
 (放射発散度)
 下側の図面では、物体の温度が高いと電磁エネルギーの発散が大きく(強く)なりますが、 このとき(赤→黄色→無色→青へと色が変化し、光って見えるようになります。 だからこの現象を「熱擾乱による発光」と呼び、光の色を「色温度」で表しているのです。
 (放射発散の強さ)
 熱情乱の放射は、常温では(ごく僅か波長域も広く)殆ど判りませんが、温度が高くなるほど、ピークの波長が短く(赤外域から→可視光域→紫外域へと)なりピークも明瞭に値も急激に高くります(下の図面)。
 ← (ピークの高さは、周波数(f=c/λ)の4乗に比例なので、図面左端では非常に高くなる(←様子を筆者が描き足した)のです。
 (長波長側の回転)
 可視光線の範囲は(波長380〜780nmぐらい・・)図面の左端部分、です。色温度(2千〜4千度)程度までは、曲線の立ち上がり部分が、次第に急峻になり、反時計廻りに回転するように見えます。
  (緑色太陽光)
 可視広域の中心の、緑域は(550nm)辺り、太陽光は(6千度程度)とされています。 可視光範囲に限ると(多少の凹凸は有りますが)全体的には、水平に近い分布と言えます。
 (青色光)
 青色光は、波長(400〜500nm)程度で、ピークは、図面よりさらに高く可視光範囲は、全体ではキツイ右下がりの傾斜になります ←(中の図面は、右上の太陽光を、縦に長く引き伸ばしたもので、傾斜がキツク見えています) 
∵ 従って、色温度の上昇に伴って、波長は次第に短く(1600→300へ)なり、ピークレベルが急激に上昇し、分布曲線の傾斜が回転した・・ように見えたのです。
∴ 以上は(色温度と波長分布)の説明で、最終的には、(可視光域)の分布傾斜によって(赤外域のピーク位置)を調べている、ことを忘れないでさい