色の秘密 


 色の秘密
 書棚の片隅にあった小さな(本の標題)です。内容は(色・色・々)全てが色で驚きますが・・著者の情熱には感服します・・(私たちも、しっかり色を考えましょうネ)。

 (LMS の感度図)
 毎度お馴染みになった、LMSセンサーの出力感度の図です。 3枚のグラフが重なっているので・・、夫々が作る絵を、別々に考えて見ました。

(3枚の画面)
 Sセンサーは、青い光部分に感光するので、空や海などの青い景色を作ります。
 Mセンサーは、緑を中心に拡がった、辺りの景色(山の木の葉や草など)を写し撮りました。
 Lセンサーは、上のMセンサーとほぼ同様ですが・・黄色や赤など(赤外域も)広い範囲の色を集めています。

(差し引き演算)
 頭脳は、3枚の画像から、色判定を行ない、正しい画像を作るのですが、・・いきなり3枚を重ねることをしないです、・・
* 太陽は、3枚に共通して白く明るいので(明暗)の基準としました。
* S画像からM画像を差し引くことによって、←(海や空の(青さ)が引き立つし、これらの(遠景と)、花や近くの森などの(近景)とを区別することが出来ます。
* 同様に、L画像からM画像を差し引くことによって(花の色が見えました)。
 → つまり視野範囲に入った光から、その場の光(光源色)を差し引いて、物体表面の色反射)を抜き出したのです。
* そう言えば、Mセンサーの感度域は(緑を中心に素直な光分布)なので、その場の光源の色を正しく示していました。

(空気の色)
 光源の色(?)と思ったでしょうが、・・空気の海の底は・・(緑中心の空気の色)でした。 私達は、全ての画像や景色を、緑色のフィルター層(空気)を通して眺めていたのです。
 Mセンサーは(正確に空気の色を写し撮り)、私達が見た視覚画像から(空気の色を抜き取って←透明にして)・・緑を消して、(残りの色)を見せてくれていたのです。