色の基本について 

 色の基本について     
 < 色の基本(色相と色彩度 →以前は3属性)の基礎部分の説明は終りですが・・ 、何だか「まだ足りないナ、と振り返ると・・、(色)の説明に偏り・・(棹体・白黒の動作)を忘れていました。 全体的な反省も含めて、明暗・画像・色・・などをもう少し深めることにしましょう。
(色彩学について)
 旧色彩は、これまでの経過で、古来からの(経験や観念の)色彩論と近代科学(未消化のため矛盾だらけ)の鬩ぎ合いの結果、の妥協の産物でとても(学)とは呼べナイものでした。
 「光は物理現象で、色は頭脳が作る精神作用」です。 ここを両者が混同(光と色を一体・同一視、整理し切れず)し混乱を招いたことが、旧色彩の過ちの根本原因だった、ようです。
 震災以降、講義を暫くお休みにしましたが・・・これが、旧色彩学を素直に見詰め直す機会になりました。
 昨年の9月から(新しい色彩学)の構築を目指して始めた本講でしたが(早や1年余り・・)、 振り返って見ると、昨年中は →「光と色」の基になる、光の物理入門など・・。年末から春にかけて →何故色が見えるのか、目の構造と画像の作成・・などへ進みました。 その後 →色について総合的な取組みを進め、光が作り出す、色空間(配置と相互の関係)や人による(色の認識)から原理・利活用への道など・へと拡げてきました。
 これまでの「光=色」の色彩学と違って、新しく(光・目・頭脳・色を総合した)「視覚システム」と考えます。
 光が発生し目に入るまで(→ の経路と光がセンサー情報になるまで・・の)物理現象として扱う領域と・・、
 センサー情報がネットで集められ、画像としての組立てや解析を経て、(色・明暗の情報)として利用可能な形になるまで・・の、頭脳の働きとを、二つに分けて捉えています。
 本講で、明らかにした「新しい色の配置(4軸8原色立方体)や(色彩の利用など・・について、多く賛辞を戴いています。 まだまだ(不明な部分も多く)詳細は、これからですが・・、 → (新しい色彩学)への(改訂への道筋)が漸く見えてきた・・と言えるようです。 
(色の原理について)
 根本的な(色の原理)が、いま一つ・・、の様子です。(色の基本)はシッカリ押さえて(応用出来る力)を身に着けて下さいネ・・。
 色彩学は、難しくはナイのですが、・・ 基礎は広範だし、とくに(色彩決定)など、頭脳作業の範囲は(要因や道筋が複雑で)一筋縄では行かない面が多々ありますが・・ 。
 これまで殆ど触れなかった「(棹体の動作)と色の判定作業」などについて、今一度、簡単に振り返って見ることにします。(全体的な基本事項は、要点のみを列記します、詳細は講義の該当個所を参照して、→(落ち着いて順を追って下さい)
(波について)
 本講では、光を雨粒に例えて話しましたが(分り良くするための例えで・・)形や物に拘らないで下さい。
 波も図のような(単独のサインウエーブ)なんて有り得ないことです。 強弱とか(+−)など、継続的に変動するものは、すべて(波として)扱うのです。
 原子と電子も、太陽系のような模型が、いつも描かれますが、電子の軌道や個数も決まらないので、核の周りに球形に広がる微小空間・・と考えるのです。
 電荷や電子の運動と違って、電波が伝わる・・(波動)を考えるときは、双極子と言って、2つの玉の(+−)で考えるほうが良いのです。・・・etc
 つまり必要なとき、その性質を旨く表すような説明を採用するのです(実物説明が出来ないコトが多いので、止むを得ない)

(光は電磁波)
 光は、小さな波が無数に集まったものです。 だから波長、全体的な波長の傾向のことで、その頻度の波が一番多いぐらいに考えます。
 光では、波の形は(全部が差し引きになるので)見えません、(近接波長が集まると粒のように集中して見える)
 レベルも同様、一定に定まったものではなく、より強いものや弱いものが、無数に集まっているのです、
 電磁波の素は、(運動・磁場・電界)の三者が、相互に絡み合っている・・と見ます。三者は同一リズム(周波数)で動きますが、(周波数の遅速)が位相のズレとなる場合もあります。
 (○○色光)という言い方をしますが、(センサーの構成と頭脳の判定作業の結果で)光に色は着いていないので、ご注意を!・・
 (筆者が、図面を提示し話しを出すとき、そこで何を見・何を考えて欲しいのか・・筆者の目的を・・的確に判断して下さいネ)
 今日の図面は、波について(2011.1.16)です。(縁遠いと思った?・・大切なので、こんな所も見直して欲しい・・ということです)