色空間 


 色空間
 さて、いよいよ(色配置の詳細)を見てゆく事にしましょう。
(色の配置)
 これまで何度か触れたように、従来の色彩学では、(白黒を除いた)6色が原色だとして円盤状に並べ後に白黒軸を立てたものです。
 (新色彩)では、錐体センサーからの出力(L’M’S)を、直交3軸に配置したので、立方体型の色配置になりました。
 立方体では、頂点や稜線で角が(不連続)に見えそうですが、実際には(色の限界)は不明瞭です。
(実際の色配置)
 実際の色の配置も、球形というより(黄色と青が突出して)立方体に近い形になっています(※)、(7月30の図)。
※ 棹体の感度
 実際の色扱いでは、黄色(赤と緑の合成)が高レベルニなり、青が高感度で低レベル域を集めるため、色立体の実際の軸は(青―黄色)側に偏ります(プルキンエ現象)。
(感覚的な色の配置は、棹体出力も、この色軸に合わせて合算するので(黄色や青色が突出し)球形になりません。
(色空間)
 色の配置や変化の様子を見るため、色の原因(複数)をグラフの軸に見立てて、全色を配置したものです。 色の並びや性質・法則なども、全てこの(色範囲の中)に限られるので、・・これを(色空間)と呼んでいます。
(空間座標)
 色の話をするときなど・・、色空間の座標(位置や方向・目盛り・・など)が必要になります。
 この色立方体は、直交3軸型の座標で、3軸の(0)基点を合わせたものです(RGBデータも同様だが、0から+方向にしか値をとらない)
 座標は直角座標だけでなく他にも色々ありますが・・、色別の小部分のみを扱う(ローカルカラー、後述)で(極座標表示)を使用します。
(純色←表面色)
 正確には、色の限界囲が決められないのですが、・・頂点の色は、最も「(赤く)・明るい・暗い(白い・黒い)」など・・他の色混ぜても作れないので(原色)とします。
 (頂点の原色)が、立体表面に相互に混合分布しているので、・・これら表面に分布する色を(純色→表面色)と言います。
(濁色←低彩度色)
 立体の表面から少し中に入った点(位置)の色は、中心の灰色(無色)が少し混じって(色彩度)が下がります。
これまで(純色・濁色)と呼んできましたが・・(低彩度色)が良さそうです。
(空間距離)
 同一面内の色は、相互に均等に拡がったもので、年内の2点間の(空間)距離は、色の違いを表しています。 この(空間距離)の扱うことで、色の違いを数値で正確に表現することが可能になります。