視覚の基本は明暗 


 (視覚の基本は明暗)     図、センサー

 私達は、光が無ければモノを見ることが出来ません。光の有無を感知する(明暗機能)が、視覚で最も大切な(基本の機能)です。
 これまでの色彩学は、(白黒や明暗)が(未解明)なのに、これを(不問・敬遠)のまま(放置)してきました。
 近年の(解剖)医学・脳科学などの発展で、網膜の棹体細胞が(光の強弱・明暗)に関わることが明らかにされましたが、・(現在の色彩学は)それから先へ(一歩も踏み出せない)状況です。
(棹体センサー)
 棹体センサーについて、現在判明していることは、以下のとおりです。
 * 総数1億2千万個程度、分布密度は、周辺が少なく中心向かって上がるが、中心のごく狭い範囲で(密度が少ない)部分がある。
 * 色感覚に関連する区別はない、ようですが、筆者は(白黒のみ)に限定せず、階調信号および、図形判定の基礎を持つように思われます。
 → 棹体センサーの総数は莫大で、情報を全く(同列・一意)に処理することは困難で、画素単位程度のグループ仕分けをして、夫々は情報ネット(神経網)で集約化されている ←(ように思います・・想像はこの程度まで)。
(天然色写真)
 子供の頃、白黒写真に絵の具で色を塗って(天然色写真)だと遊んでいました。現在のテレビでも(精密な白黒画像)に(ピントの甘いカラー画像)を 載せて放送しています。
 目の視力(分解能は)、デスプレイで(100dpi)印刷物でも(300)程度、とされていますが、これは事実上(棹体の明暗)の分解能です。錐体による、カラーの分解能は(資料が無いが)これより桁違いに甘いようです。
 (基本の視覚)
 人がモノを見る、いわゆる(視覚判断)の基準は、明暗(白黒)画像にあります。 白黒写真で考えて見て下さい。
 * 画面全体の(明暗分布)、 * 個々の形や部分範囲の輪郭、 * 白黒の疎密の度合い、* 縦横(線成分の分布)、* 階調変化(色・明暗)・コントラスト * 質感(反射光・透過光・偏光・・の検出割合)・・ これらは、色の検出・分類などよりも、先の仕事だったように思うのですが・・
 多くのものが、棹体からの明暗情報から、得られるように思われます・・、(これまで、何も手が付けられてをらず、これからの問題です)。これから(色の詳細を探る)つもりですが・・、視覚に於ける(色)の位置を忘れない下さい。
 →(カラーコディネイト)などの色論議が盛んですが、(視覚感覚)や(色の基本・構成)を離れた(単なる色の論議 ※)は、無意味で軽率だ・・と言うべきでしょう。
 ※ 実際的な経験則に基づくもの、色彩安全工学などを非難するのではない)