白黒と明暗 


 白黒と明暗
(現行の動画と人の目の動画)
 映画やTVなどの動画は。目前の画像を短時間で分割し(多数の静止画)にして、これを(連続映写)して、画面が動いたように見せています(パラパラ漫画)。 しかしこの方式は(情報処理量が多く)時間を要し大変な労度になります。
 キレイ見えるには、解像度が高く精密な絵が欲しい。画面数が少なくてはチラつく、などの要求あり・・いづれも膨大な、情報処理を求めるもので、現代の最高の技術を結集しても(素早い処理)は、困難な状況です。
 人の目の動画は、りアルタイム処理が求められるので、この点を実に巧妙に解決しています。
 動画の画面は、連続変化なので、画面が急変することはありません。前後の画面は殆ど変化がナイため、 旧画面を(逐一画面を更新)するより、新画面との差を求めて(変更部分を修正)する方が、遥かに処理情報量を少なくすることが出来ます。連増画像を更新し続けることが可能になります。
(待受け画面)
 新画像と(旧画面との差)を求めるために 、旧画面の正負を反転した画面を準備して(新しい信号を待ち受け)ます。
 実際的には、旧画面からの変化は殆ど無く(0)の応答が多くなり、(変化域の作成)は簡単な作業になります。 ←(この変化域は、図形の縁取り・物の形として、よく見えます)。
 この反転画像が、補色ですが、常に(明るい画像と共にある)ため、気付かないが、明暗のハッキリした縁取りなどでよく見えます。
(白黒は補色)
 旧色彩学は(白黒や明暗)の取扱を間違え(明度・彩度)を無茶苦茶にしました。
 白色は、(赤・青・緑)の3つの色成分が揃って出来ると考えます。黒は(白の補色)なので全色があって光の弱い部分が、黒く見えたのです。 ← (白があったから・・その対(補色)として黒が出来るのです、光がナイから黒ではナイ)
 昼間の木陰やものの影・灯火などの照明の陰、逆光で顔が黒く見える、など・・(白)があるからこそ(黒く)見える」ことを、注視して下さい。
(明暗と白黒)
 人の目が扱う光の強度範囲は非常に広範囲に及びます(28Lv程度)。強すぎる光は瞼や手で覆って調整しますが、目自身では(虹彩絞り)が働いて光量を調節しています。
 ある程度以上の光量があれば錐体センサーが働き、3色があれば(白色)となります。この場合、3色のバランスは、完全ではなく(白色には(色の偏りがある)と考えます ←(黒も同様、完全な黒とは思えない)。つまり白黒軸の実態は、Boxの白黒軸とは、異なり(色方向の偏り)があります。
 この錐体全体の(色の偏り)は、棹体との協同作業や比較時には(色ずれ)となって現れます。  ← 色順応。プルキンエ・・などは、このため起こる現象です。
(棹体の分解能)
 棹体センサーによる、明暗の分解能(視力)は非常に高く、およそ色(錐体)の分解能とは比較になりません。
 精密画像を得るためには、精細なセンサー配置が必要です、したがって棹体センサー感度特性(周波数分布)は、青色側で(可視光線域より広く)、(可視光範囲の設定)は、狭過ぎたようです。
(倍調波)
 筆者は、色彩に音楽のような周期性を考えています。 光が物に当たり散乱反射するとき多くの倍調波を発生します。だから地上の物(者)を見るときは、倍長波の含有率で(地上の光と)、空中・水中などの(透過光)との違いがあると考えています。