座標と軸目盛り
(色空間と座標)
色の世界に近代科学が入り、(光が色の元)と判ってから、200年を超えますが、・・未だにその利用は専ら、職人や芸術家の(経験・カン)に頼るしかないのが実情です。
現代の色彩学が、色の本質を掴めず、誤りの繰り返しで(三原色論の―加減法混色・色相環・3属性・等色関数・・など)、色彩理論で、物理や工業的な利用に耐えるモノは有りません。
← (色分類や効用などは・・あれは、色彩心理学です(筆者は、心理学部門、が観察し集めた事実を、決して否定していません。物理と協同で大切に解き明かして行くべき事柄です。 ← オットトト、また横道に逸れそう・・)
(色空間)
この色立体は、LMSのセンサーデータ(最大値から最小値まで)を、3次元直交軸に割り振り、データを配置したもので、私たちの目が見る・そしてこれから取り扱う(全ての色の範囲を)示しています。
色の相互の関係や規則も、この範囲内の出来事で、範囲を超えた所については一切関知しないのです。このような範囲を(色空間と呼んでいます) ←(厳密に色空間は立方体の範囲とすると、軸の長さが外に出てはイケマセン)
(座標軸)
これまでの話のように、センサー出力(L・M・S)の値を、図のように直交する3軸(R←0→C、G←0→M、B←0→Y)に、夫々割り振ることにします。
→ (本来は、(R−C)(G−M)(B−Y)の3軸ですが、色の負値(−)表示を嫌って、R=(−C)、G=(−M)、B=(−Y)と補色名を宛てる使い方をしています。色名や軸名で計算上(−)が出た場合は、適宜変更して下さい。
(座標目盛り)
軸の(基点や目盛り幅)や単位などは、利用目的に合わせて適当に、決められます。 (例えばRGBデータでは、黒(基点から原色まで、0→256)など・・)
※ ←(下の例では、原理説明のため10等分にしましたが、実用的には100等分(2桁の数)程度が良と思われます)
今回、この色立方体の1辺を20等分(10.0〜(0.0)〜(−10.0)、中心点(0.0)位置から表面までの厚み幅を10等分)します(※)。
目盛り幅は、中心(0)から、色面までを10等分し、読取値を(0.1未満を0、〜0.2未満を未を1・・0.99未満を9、とします)。
* 例 第1図の(P)の座標位置は、R=3(3.0)、G=4(4.0)、B=2(2.0)なので、
* 数値の大きい順に並べることにして(GRB432)と呼ぶことにしましょう。
* 表面の値は(10.0)ですが、表面だけなので10の値は、使いません)
* (+0)や(−0)が、あるので注意して下さい
* 軸方向などで、計算の結果、負値が出ることがあります、
* → {R=(−C)、G=(−M)、B=(ーY)}の関係を適宜当て嵌めて修正して下さい。
∴ 規則は簡単です。どの場所(立体内部も)でも迷わず(座標位置)が読み出せるようになって下さい。