色感度スケール製作 


 (色感度スケールの製作

 昨日の図面は、(色=光線の分布)が・・なぜ(色に見える ←色彩感覚を呼び起こす)か?の、種明かし(最も重要なポイント)でしたが・・いまひとつ(判らなかった)人が多いようですネ。

(光分布と色)
 私達は、色(三原色)を見たから(色を感じる)のでは有りません。視覚が、光の特性(種類・波長分布・レベル・・画像の広がりなど)を分析し、扱い易いように、(色)という形に整理して報告してきたものです。 だから(光→色)への変換は、本講の(最大のテーマ)だったのです。
 昨年の夏から歩を進め、年末・年始にかけて(光と色の感度)についての説明をしてきました。

(色感度スケールの製作)
 今日の(色感度スケール)は、(3.26)日の再掲ですが・・。 (実際に作って・納得して、色感覚を掴んで欲しい・・のです。何事にも一定の技術や能力・道具・・等が要りますが、・・それ以上に(正しい色感覚)が大切です。

* まず、今日の図面を(透明プリントの用紙など)A4サイズ程度に印刷して下さい。
* 感度スケール(右上)部分を、切り抜いて
*(透明な板←小型のカードケースなど)に貼り付けます。
* 左側の分光図などに載せて、このスケールを上下させます、

(スケールと色感覚)
 いま、瞑っていた眼を開けて、次第に光が強く入ってきた、としましょう ←(感度スケールを図面の上から下へ徐々に下げてくる)
*1、(無感状態) スケールのセンサー曲線は、どれもまだ何処にも触れない(黒い領域)。
*2、(青色) 太陽光で、スケールを下に移動させると、まづSセンサーの先端が(青色域)に入ります。MやLセンサーは無感なので、暗い夜空(背景)に(青色ノミ)の混入で、暗青色に見えます。(青色シフト・プルキンエ現象)
*3、つぎに(赤の分布図)にスケールを宛がって下さい。Lセンサー(赤色)が、青より先に色を感じる(実際の色感度は、赤が最も高い)ことが判ります。(夜には、赤いネオンや標識等灯がよく見える)
*4、(黄色)、さらに低レベル感度を探ると、赤色の隣の(緑光域が)を、L・Mの両センサーが(赤〜緑)、両域同時なら(黄色)の色を強く感じます。
*5、(茜色)、さらに低レベルで、Sセンサーが青域を捉えるとき、赤域はLセンサー、緑域は外れている、ので、(赤+青=茜)色になります。
*6、←(赤+緑=黄色、および(緑と青=空色)は、隣接色の混合です。こまでの色彩学では(赤と青)は離れているので、此れを繋ぐ中間色(茜や紫色)は存在しないとされていました。
*7、以上のように見ると、色感度は赤色側に拡がって、(青や緑自体)は、色としては(暗く見え難いが、すぐに白く飽和して、色幅の余裕がない)ことが判ります。
*8、太陽光や電灯光など光を変えて、スケールを宛て、色の変化を追跡してみて下さい。
 (今日は七夕祭りの日でした、雨になってしまいましたが・・、我が家は、天の川伝説、牽牛星(彦星)の石がある観音寺公園(枚方市)のすぐ下です。チョットはそんな話も面白いですネ・・楽しく気楽にやりましょう・・。来週
から本格的に色の分類や扱いに入ることにしましょう。