分光分布図と色感度 


 分光分布と色感度
 これまでの追求で、色の元は(光の波長分布)にあり、人の目が(分布の違いを見分けた)ことにありました。人の目は、 光の分布量が最も多い(530nm)辺りを中心(緑域)として、短波長側に(青色域)、長波長側に(赤色域)をとり、可視光線範囲は(380〜780nm)とされています。 ←(筆者は、色に(ドレミファ・)のような周期性を考え(375〜750nm)と言っています)
 色の識別は、波長域中心の(緑域)から、→赤~〜赤外域に広がっています。(人の発達の歴史から、元は水中動物だった?(水中で光は、青や緑は無く赤色光が主力)ことによるようです。
 やがて、陸棲に変わったため、青色域に視力を広げたが・・「明る過ぎる光量や紫外線の危険を避けるため(白や眩しい)感覚を付け加えた」と思われます・・。
 さてこれまでは、全体的な(光分布)の話でしたが・・、
 私達の目は、光の分布を詳細に把握して、個々の色を選別して(物の形)として利用しています。
 物の表面では、入射した光を(屈折や反射・一部を吸収)するが、波長によって異なるため、これが色の違い(表面色)になります。
 此れまでの探索で、大まかな(色域の配置→(青色)Sセンサ−、(緑色)Mセンサー、(赤色)Lセンサーの長波長側)は、明らかになりましたが・・、個々の色が、どんな光分布から生成されるのか?・・どんな性質を持つのだろうか?・・といったことはこれからです。
(分光反射率曲線)
 上の図は、色紙を太陽光に曝して(散乱反射した光)の(波長別分光強度)を図示したもので(分光分布図)と呼ばれるものです。
 簡単に言えば、色紙の光(色光)の波長分布ですが、・・この光が目を通し(センサーに入り →、どのように感じ・反応するだろうか・・)分布図とセンサー感度の対応を調べて見ました。 ←(分布図及びセンサー感度スケールは、波長表示なので、二者を重ねて上下する)
 (センサー感度と色)
 図は、その色らしく見えるスケール位置に筆者が置いてみたものです←(反射率・感度スケールは目盛りが違うので完全な比較は出来ない)
 スケールの上下で、センサーへの入力が変化し、僅かの上下でもセンサー感度への光の配分量が大きく変わります。(センサー感度レベルの僅かな違い・波長分布の微妙な違いがこれほどの色に違いを産み出した・・)こと(自然の巧妙さ)を見て下さい
 ← 色の違いがハッキリと読み取れるレベル範囲はかなり狭い(光が強いと白く、弱いと暗くなる)ようです。このため目には、予め光量を絞り調節するための機構(紅彩)が備えられているようです。