色と目の感度 


 色と目の感度 

 目が感じる光の限度はどの程度なのか?・・、また色を感じる明るさは?・・など(人の目の感度)について、(殆ど調べられていない)のが実情です。

(比視感度)
 第1図は、CIEという色の国際機関が発表している(比視感度)で、棹体・錐体の最高感度点の出力を1.0として付近の感度比率を示したものです。←(正しくは「出力比率」のことで、一般に言う(入力)感度とは異なります)。
 本図は、近くの波長域との出力感度の比較ということで、入力光の強さ(絶対感度)については分りません。 

(対数表示)
 第2図にもあるように、棹体の感度は高く(錐体とは対数比で1.5、約30倍)も違っていますが、これも比視感度で光の強さは分りません。
 前図と同様に出力感度ですが、強さをを対数比で示したので、低レベル域の様子が判るので1歩前進です、  ・・どちらも錐体の値としていますが、3種の錐体(LMS)の違いについては全く触れていません。

(色立体)
 従来の色彩学は、(色の明るさ)は(光の強さ)で(光の基本特性)と気付かないため、単に、色の三属性(色相・明度・彩度)の一つ、としか考えなかったのです。
 ←(三属性は本来、色の大切な要素とする筈でしたが、基本的な大きな誤りで、早々に消去すべき(有害理論)です。
 このため、(色の範囲は)いま目で見ている(明暗の範囲)に限られて、図のような色立体の範囲(白〜各色〜黒)に閉じ込められ・・、光の強弱レベルやエネルギーとは、全く無縁にされてしまったのです。
 (第4図は、日本で標準とされる、PCCS色環の立体図です)
 (なお、色環は直線を丸めたもので一次元です、この立体図は正しい3次元(要素)ではありません)