色感度を探る 


 (色感度を探る)

光の種類によって、夫々の波長分布が違い、画面の色全体の感じが大きく違っていました。
 波長分布の違いが(色の違い)を産み出す元と思われますが・・、
 そこで、色別に波長分布がどのように違っているか・・を、調べて見る事にします。

(色紙の分光分析)
 簡易分光器は、太陽光や電球など(自発光)はキレイに見えますが・・、物体表面の色(散乱反射光)などでは、光が弱く旨く見えません。
 そこで、色紙(水彩絵の具で作る)の後方から(白色電灯光 ←蛍光灯や特殊な照明は不適切)を当てて、色の透過光にすると、少しは観察し易くなります。
 ←(今日の図面と比較して如何?・・ )

(感度測定器)
 この分光器は感度が低く、強い光では、スペクトルは(ほぼ一定)安定して、殆ど変化は見られません、が・・光を弱くすると、一部の色が、突如見えなく・・なります。
 (我々が普通に感じる明暗は、光が弱まると、次第に暗く色が見えなくなるが・・、この分光器では、今まであった色が急に消える、感じです)← (これは、恐らく目の色感度の限界)と思います。

(色紙の分光分布)
 今日の図面は、色光の分布(※)の例ですが・・、図面の中ほどに一定レベル幅の二重線(=====)を引いて切り取ると、テープ状の(色配置)になります。←(これが私達の分光器のスペクトル)。
 だから、明暗を変えたスペクトルを数多く集めて並べれば、(私の色感度図)を作ることが出来ます。
※ 図面は波長表示(青端側では、赤に比べ1/2幅に圧縮)されています、青側の色は幅を引き伸ばして見て下さい。 この図では赤幅が広く見えますが、青幅を2倍にすると、赤青が広く緑が狭い、ことになります)

(光りの分布特性が色を作る)
 色々の光源や色料でスペクトル観測を重ねると、光りと色に関する原則が見えてきます。

* 光の有無や強弱の範囲(エネルギレベル)は広大ですが、目が同時に扱うレベル幅(明暗)は一定の限度範囲に限られます。
* 明る過ぎる光(眩しい)や、暗い夜の光(弱い)光では、色は見えません。一定の光レベルの(明暗範囲に限って見られる感覚)で、物理的な現象ではありません。
* 色の原因は、光を受ける(人の波長感度特性)によるものですが・・、光の種類(演色性)や(強度)によっても異なっています。 ←(ほぼこの三者で決まるといって良い)