太陽光のスペクトル  


 太陽光のスペクトル
(スペクトル図)
 (輝線や暗線色・・)の話は(2010.3.19 )辺り、太陽光の物理で出てくる話です、忘れかけてた人は見直しておいて下さい。
(自然光と人工光)
 最近の人工光(蛍光灯・ネオンサイン・最近の高輝度ランプ・・など)は、放電による発光で(単波長型の鋭いスペクトル)を持つ特殊な光りですが・・
 昔から馴染んだ、身近な光り(太陽光や電灯照明や灯火)は(熱情乱光)と呼ばれ、高温になった物質による発光で(広い波長範囲に連続的な分布)をした無数の光りの集まりです。
(輝線と暗線)
* ローソクの炎に(塩粒)をかざして燃やすと(黄色く明るい火光)のようになります。このときのスペクトルは(単一波が鋭く立ち上がった形、波数は1〜数本)で、明るく輝き(輝線)と呼ばれます。
* 輝線とは逆に、光りが(ガス状の物質)を通り抜けるとき、物質に対応した(特定の周波数のみ)が吸収を受けて、連続したスペクトルに暗い線が入ります。
* これらは、物質の原子や分子の配置構造から来るもので、その周波数は正確に決まっています。 そのため、輝線や暗線の分布を探すことで、逆に物質の特定に利用することが出来ます。
(太陽光)
 これまで、太陽光を何気なく(連続光)として説明をしてきましたが・・、スペクトルを、詳細に観察すると(無数の黒い暗線が入り)完全な(連続ではない)のです(上図を参照)。
 可視光の範囲とか、色の範囲・・など、一般的な使用では(連続光)で扱って差支えないのですが、・・詳細な解析する場合には、注意が必要なとこがあります。
(スペクトル図は作り物)
 色彩書のスペクトルが、揃わなかったのは、どれも(光りの条件が違うし、図面は皆作り物)が原因だった(※)ようです。
※ 太陽観測の天文台の話 ←(スペクトル図は、波長表示なので、観測の後に波長に対応した色を拾って並べ直すことになります、このとき可視光線域の端の方は、どうしても暗くて色が見えないので(別途,光りの存在は確認している)、そこは適当に色を乗せています)。ということでした。
(分光器で遊ぼう)
 簡易分光器が旨く作れたでしょうか?・・原理が簡単なので、バラック実験(有り合わせの紙箱利用)でも、スペクトルを見るだけなら簡単です。
 製作のコツは、 * 外箱の遮蔽を完全にして迷走光を抑えることです。* CDは鋸切断はNGです筆者はハンダ鏝でしました。 * CDの傾斜角度はシビヤです、箱サイズが違うときは注意して下さい。 * スリット(隙間)を広げると、感度は上がりますが、分解能が悪くなります。・・(筆者は、超小型カメラを接続して、パソコン画面に拡大しています)。・・・・以上 
(できれば、週末の製作を)
 ・・・と、言うことで、実際の製作で(実用レベル)に仕上げるのは、かなり困難を伴います。
 ここは、旨く完成出来なくても、原理と利用法が理解できれば、大成功としましょう(挑戦する心意気が欲しかったのです)。
 作り上げた人には・・オメデトウ、よく頑張りましたネ・・。 まづは手当たり次第に観察してみて・・そのうち、 太陽光のスペクトルが、天候や時間(晴天・曇天・昼間・夕焼け時・取入れた光の強弱・・・など、光りの条件で、スペクトルの見え方が、違っていることに気付きます。 ←(弱い光のスペクトルなんて誰も教えてくれなかった)。