画像データの取扱い 


 画像データの取扱

 先日(5月21日)、光りの(明暗と強度)の関係や、光りの強さは(波の高さでなく)数(粒子)を計ろう、と言いました。 そこで、光りを雨粒に例えて(筆者は、気象庁の技官だった)、光りの雨量計を考えて見たものです。
(錐体のデータの読取)
 雨量計の場合は、単に雨量を知るだけだから、筒っぽのメスシリンダー(計量枡)を使っていますが・・、
 光(水)を溜めるとき、水受けの漏斗の形が(円錐形)なら、水流は一定でも、目盛りの高さは、最初は素早く上昇し・・(水が溜まる程)・・次第に上昇速度は鈍ってきます。 ←(つまり、漏斗の口の開き加減で、光りの強度を対数型に圧縮することが出来るのです)
(平均値と偏差)
 画像(多くの画素を持つ)のデータを表すとき、(全データ値)を読取・表示をするのは大変(光りの強弱は広範囲)なので、実際には、その場所の明るさと明暗、画面などでは(平均値と偏差)という形で表します。
移動平均と差分)
 平均値の計算はふつうは、1から積算して合計を出し、データ数で割って平均値を求めますが、そしてご破算をして計算を再開・・・では作業が複雑になり大変です。 
 そこで、新しいデータ値が得られたら、その都度平均値を計算(そのときデータクリヤも行う)(移動平均方式)の方が、全体の(手順が簡単)になります。
移動平均の求め方)
 移動平均というのは、初回は、普通に合計と平均を求めますが、2回目のデータ収集時には、(新データ値)−(平均値)=(差額)を出して、(差額/データ数)を前平均値に加算して行きます。
 つまり100個のデータがあったとして、最初の平均値は(1〜100番)の平均ですが、新平均値は(2〜101番)データの平均値と見るのです。
 実際には、最初の平均値は計算しません、(0から計算を始めても、連続計算を続けるうちに誤差は、次第に小さくなり無視できます)。