再出発の色彩学 


 再出発の色彩学 
(これまでの道筋)
 色彩学の歴史は古く、絵画・宗教・呪術などと結びついた(自然発生的なもの)は、ギ
リシャ時代(アリストテレスの色彩論)までも遡るようです。
 1666年に、ニュートンが(プリズム分光実験)で、色の元が(光りのスペクトル)にあ
ることを示しました。 その後 近代科学の発展に伴い、次々と新しい(知見)が寄せられましたが・・、
 科学派の(丸呑み不消化の理論)と、色彩(心理)派の(経験則に不適合との反論)が、押し付け・いがみ合ったまま、対立を続けてきました。 ←(結局 色彩の関係者は、誰もこの(光の科学)を(理解・消化)することが出来なかった)、
 近代科学は、色々の産業を開き、発展を遂げましたが・・、色彩学は(生産部門)に取
込まれ(工業ノウハウ)として秘密のベールに隠され・・さらに世界的な(戦争時代)に
なって、ますます(社会から孤立し・科学的な批判や検証を受けることなく)→(混迷の泥沼)へと、嵌り込んで行ったようです(色彩学ムラですナ)。
 従っていま、皆さんの(目前の色彩学)は、両者の意見のブッツケ合いと妥協の産物で
、外目にも不適合が一杯・内部理論の全く通らないものが・・行き詰まって並んでいるだ
けです。
 (オコラレそうだから、この辺で置きますが・・)、筆者の新論が異端なのか?・・エライ先生が正しいのか?・・賢明な皆さんは(これまでの講座の中身で)各自判断をして下さい。
 さてさて、又もや(予断の脱線)が長くなりました、マジメにします(ゴメン)!
(新たな光明)
 ここ10数年、混迷と閉塞の色彩学にも少しずつ変化の様子が見えてきました。
 医学関係(とくに解剖)の人達の努力によって、私達の「目の構造」がかなり精密に明
らかになりました。それらに付随して(脳・神経)系統の医学も、色々の情報を提供して
くれるようになりました。
 これまで(目)に関しては、カメラとの比較で、よく似ているナ・・で、終りでしたが
・・、これからは、頭脳コンピュータシステムとして・・目の働きを、考えるようになろ
うとしています。
 物理的に(光りを捉え)、人間工学的に正しい処理・解析を加え、その成果を旨く引き
出し利用をして行く・・、このような(理想の道)を・・(まだまだ未開の分野です)、
今後、どのよう進んで行くかは、皆さんの双肩に掛かっているのです。
(視覚システムの概要)
 昨日の図面は、目の構造の解剖図で(どの本にも記載されている内容)で、ほぼ間違い
の無い所です。
 眼球部分については、カメラ・レンズとの比較の話が解り易いですネ・・
 左の、網膜の断面は、フィルム膜の断面図に相当するもので、かなり大きく拡大されて
います。
 各部の働きは複雑で(分かっていない部分が多い)これから探って行こうとするもので
す。 ここでは、
* 錐体(昼間の動作で、(L・M・S)の3種類があり、夫々が色に関係しているよう
です。 総数で(6〜7百万個)比率で(6:3:1)程度のようです。
* 棹体の総数は(1億2千万個)というトンでもない数が報告されています。他には(高感度で夜間専用)(色の別を持たない、白黒ノミ)と言われますが・・
* その他 のものは、横の画素と連絡を取ったり、2画面を重ねて操作をしたり、画像を情報化して、信号変換、神経系を通して頭脳への発信・・など、色んな役割  が有ると考えられます。