明暗と白黒は別物 


 明暗と白黒は別物
(明暗は感覚)
 (光りの強さは)物理的な量なので(数値で示され)ますが・・、(明暗)は(人の感覚)なので、明るい暗いは、状況によって変わります、・・ 両者は本質的に違ったものですが・・混同する人が居るようです。
 色についても、此れまでの色彩学は、(白・黒)を(無彩色)として、色から外したが(白黒・明暗・光強度、の関係が判らず・・)これまでの(間違い・混乱)の元になってきました。(本質を見誤っては何も築けない)

(白黒の範囲)
 明るい光を受けて(白紙など)真っ白に見える時の光りを(100)として、次第に光量を絞って行くとして・・
 いま仮に、(30)程度の明るさを、中間と見ると、3倍の(90)程度は(白)く明るい、(1/3)の10%以下は(黒)く暗い、と感じます。 
 黒から白へ、(感覚的な明暗)の範囲は、意外に狭く(10〜数十倍、6Lv)程度のようです。

(基準と副尺の移動)
 人の目が扱う(光りの強度範囲)は、(日中・曇天・夕方・夜間・・など)非常に広い範囲に及びます。 しかし、人の目が同時に見得る、明暗の範囲は前項のように狭いものなので、実際には、その時の(光りの強度)に基準を移動(目の絞りを変えて)させて見ています。
 (明暗の扱いも容易に)し(広範囲な光強度)をカバーするため、両者を(対数スケール)で扱うことにしました。 そのため、データの値は(0→XX、でなく)(-X〜0〜+X)の形になっています。

(白黒は色である)
 従来の色彩学は、(白・黒)を(色)から外し無視しました。しかし実際には、現在見ている明暗範囲の(上限が白で、下限が黒色になります)←(色は、絶対的な数値でなく、周辺の状況との相対的な関係で決まるものです ※)
※ TVのチャンネルを、無放送に切替えると(黒画面)になります、そこで部屋の明かりを消すと、黒かった画面が、灰色で明るく輝いて見えます・・ヨ)

(白と黒は補色)
 全色(三成分)の光りがあって、明るい所が白く見えるときは、弱い所が黒く見えます、(黒い)というのは、(白)があるからこそ、弱い部分が(黒に)見えるのです。
 ← (補色)は、人の目(視覚システム)が作り出したもので、実在する色ではありません。 [通常目に触れる黄色は、実は(赤・緑)の混合色で、道路照明の(ナトリュームランプ)が純粋の黄色です]、