光りの強さと明るさは違う  


(光りの強さと明るさは違う)

(光りの強さと明るさ)
 私達は(明るさ=光の強さ)と思っていますが、間違っています。 上の図は「視感反射率曲線」と言って、目が感じる(明るさと光りの強さ)の関係を示したものです。
 光りが弱く暗い所では、僅かな光りでも明るく感じますが、明るく光りが強くなると、あまり変化を感じません。 つまり光りの(強さと明るさは正比例しない)のです。
 目に限らず、人の感覚などで、刺激に対する反応の大きさが(比例しないで頭打ちで)が鈍くなることが知られています(フェヒナーの法則)。

(同時に見える明るさの範囲)
 昼間の木陰に居る人や、ビルの階段下の人は暗くて(現場では明るいのに)よく見えません。 人の目が、同時に見える(明るさの範囲)は以外に小さく狭いものです。
 (写真の白黒範囲では(5Lv‥2の5乗)程度です。上の図でも100の光り(白とする)に対して3程度(1/30)ぐらいで(真っ黒に見えます)
 これは(昼と夜)など、明暗の変化幅が余りにも大きいため・・(目の耕造。性能が)全域のカバーは諦め、 明暗の測定範囲を(一定幅に限定する方式)を選んだため、のようです。
(晴天の明るい太陽光の下、曇天のやや弱い光、朝夕の弱い光り、夜の月明かり、更に暗い星明りでも・・など)。辺りの光りの強さ(これらは急激に変化しない)に合わせた(一定の明暗範囲)を見る方が、広範囲を一度に見るより(精度を上げる)ことができます。

(明るさは比率で゙扱う)
 光りの強さなど・・広範囲に及ぶものは(数字や桁数が大きくなって)扱いきれません。  目盛り幅を(一定の数値幅)でなく(比率で扱う)と大きな数も容易に扱えるようになります。 一般に(対数圧縮法)と言れるもので、自然(感覚)も(明るさを比率)で扱っています。
 (明るさ)は人が感じた感覚を(比率で表示)したもので、(光りの強さ)物理的な(数値です)。感覚と物理量の違いは、明確にしておきましょう。

(部分的な明暗の範囲)
 明暗の範囲を、光りの強さで扱うと、非常に大きな倍率になるので、感覚的な比率扱い(Lv値)で考えましょう。
 明るさの全範囲(0〜25)を「主尺」、部分的な画像の明暗範囲を「副尺」と考えます。 どちらも(同一の比率のスケール)にすると(画像範囲)はその場の明暗に合わせて移動させることが出来ます。