なぜ色が見える 


 (なぜ色が見える)

 熱擾乱の場合、光源材料の温度によって、放射する光の波長分布は決まっています(だから色温度)。
 物体の表面色は、この光りを受けて、波長分布の一部を(吸収やり選択反射)して(夫々の色)を見せています(当然、光源光の波長分布の範囲内に限られるので・・演色性という)。
 だからこれまでの話では、(空の色)や(全体的な色の傾向)については、(光源光の波長分布)によって決まる・・ということですが、・・
 では どの光り(波長や強度)が、何色に見えているのか・・具体的に判りません。

 (単一光(色)はナイ))
 これまで説明してきたように、(色は)光りの(波長や強度)に対して一意に決まらないのです。
 初期の講義で、「単一光は存在しない(素元波が集まって)光として働く」と説明しました、
 ←(光りの場合、波長やレベル強度を指定しても、大凡(この辺りの波長・この程度の強さ)の光が多数集まって構成されているのです。
 色も同じで、光りの集まりだから、完全に(単一の色)というのはナイのです。

(ルーズな色対応)
 筆者は、(三原色←同時並列型)の(原理)を否定しますが・・、「現に(三原色のように見える)」 ←(ルーズ(大まかな)波長と色の対応はある)、という意見には・・、(まさにその通り、事実なので)全く否定していません。
 実際の色は、いろんな要件がからむ(光りの強度・演色性・目のセンサー感度・・)ので(精密・完全な対応)は求める方がムリのようですが・・(色の配分や変化)で(全色に亘る大まかで感覚的な、対応・流れといったものがあります。(正しく使いわけてネ)
 基本的な(動作の確認)なら、大まかな対応でも十分です。

(分光反射率曲線)
 今日の図面で(更に白と黒の2図面)、 太陽光を色紙に照射して、その反射光の分布を調べたもの・・と思われます。
 この際、色紙の分光分析は、色別の光源として、絶好の見本になる・・と考え、(筆者の感度曲線)と突き合わせを試みました。
 (感度スケールと図面とは(波長目盛りを揃えてあるので)スケールを上下するだけでヨイ)
 大よそ図示の位置で、(色と感度曲線は旨く対応出来た)と思っています。
 この(レベル合せ)の作業は、頭脳が行っていますが、一義的には(棹体センサー信号)で、不整合の場合は、他の情報を利用して修正して行く(順応)と思われます