演色性 


 演色性

 「昨日の図面では、結局、(青)色の感度は(Sセンサー)が(500nm〜)、(Mセンサー)が可視光の中央域、(LMセンサー)で赤色域(含む赤外)、と少し受持ち範囲が変わっただけで、従来の(三原色)と違わないのでは?・・」との質問がありました。(よく勉強しました、正直でイイですネ・・、ムリに先に進むと却って混乱する)

* (三原色説は、センサー出力は、そのまま(色のレベル)を表すと思っていますが、(L・Mセンサー)の出力を合わせる(帯域特性が似ている)と、いつも黄色だけで、色の変化がありません。
* また、(帯域分割型)の三原色説には、(3者の帯域が広く、重なりが多過ぎ)ます。
* センサーの帯域に対応する、3種の原色(赤・緑・青)があると見た場合でも、連続帯域は(赤緑=黄色)と(緑青=空色)に限られ(赤青=紫または茜色)はナイ。
 (右の図面は、実際の光分布のピーク波長が赤外域に拡がる様子を示しています)
*(三原色の色素配分)の考えを捨てるコト。囚われていては何時まで経っても分らない)
* 筆者のセンサー感度型で、帯域の狭い鋭いピークの単一光が入って来た、と考えて下さい
 (500nm) なら、LとMは同値なので 差は0です、Mの値(明るさ)に若干影響するか?といった程度で色へんかは全くありません
 (600nm) 辺りでも(L−M)と差なので(移動しても出力変化は出ない)、僅かに赤色に加担するだけです。
(電灯光の演色性)
 (左下図)が、電灯光の感度スケール(3.25)を当てたものです。 図面から、各センサーの出力は
 [L出力>M出力>S出力] が、読み取れます・・→(この3成分による色)は、赤色側にバランスが偏った(黄色い光)になります。 
 物の色は、この光りの一部を反射して見せるもので、この色バランスを(光のの演色性)と呼びます。
(色順応)
 このような(色バランスの偏り)も人の目は、暫く(数秒〜数十秒)すると慣れて余り感じなくなります。 色情報の収集過程で自動的に、色バランスを修正する(反対色(補色)は、この動作で生じる)もので(色の順応性)と呼ばれます。
(太陽光)
 我々の生活は、すべて太陽光の下で成り立っています、従って太陽光が示す演色性(地球大気・天候。季節・時刻。特異現象・・)や、物質の示す色(反射・透過・・)などについて、これから調べることにしましょう