三原色について 


 (三原色について)

 カラーTVの普及で拡がった、一般生活での(色彩の利用)は、健康はじめ全ゆる部門におよび、今や欠かせぬものになってきました。 これに伴って、色彩学の利用・応用を目指した(コーディネイト)などが盛んな様子です。 ←(しかし、これは色彩学の本家(光学・工学)が、何時まで経ってパットしない(理論も定まらない)ことの裏返しです。
 現在の色彩学は、(グラスマン)によってほぼ完成(※)された(三原色が基本)でしたが、現在の色彩学では(各所で基本を踏み外し) →(RGB混色環、CMY混色環、6色円板色相環、加減法混色、誤りの3属性、等色関数・・など)今や看板も通用しない状態です。  ←これらを一々、ここでは採り上げません、これまでの筆者の講義を参照して下さい)

(※)→(グラスマン則について)
 グラスマンは正しいのです、後の(電波オンチの色彩学者が総員で)ねじ曲げたのです。
* 当時は太陽光など熱擾乱型の光りノミで考えたもので、現在のような人工(スペクトル光)は無かった(まだ電球も出来ていない)のです。
*(光りの加法混色)をルールとして纏めました。(減法混色)の誤りは、後世の学者が勝手に付け加えたモノです。
* このルールでの「等色」は、比較する光源の強度調整を明示して、色相が揃ったときに(等色した)と言ったのを、(等色=光りが等しい)と(意図的に)曲解・誤用されてきました。
(現行三原色の誤り)
 おなじみ、小学校時代に習った(3色円板)で説明することにしましょう。
* 色光りの混合  3色(赤・緑・青)円板が→黄・空・紫→白になる。・・は、正しいように思われます。(一応置いときましょう)
* 色材料の混合  (黄・空・茜)円板が→緑・青・赤→黒になる。・・は、空色・茜色の(良質な色料が得られない)のでヤヤ不正確です。最後の黒は、茶色い汚い色になって、どうしても黒にはなりません。 (以上はこれまでの講義で、公開実験も行いました)
(CMYK)
 CMYの混色で黒が出来ないことは、実験をするまでもなく、絵の具や印刷の関係者には(百も承知のこと)で、(原色に黒色を加えて)CMYKとしていたのです。
 他の色では、黄色の色素は強力ですが、空色は(青に白の混色)でヤヤ不安定です。茜色は、青紫と赤紫が並ばず色が定まりません、絵の具では、赤に青を混ぜた色でしたが不正確です なお、この(CMYK)は、印刷のインク方式で、白紙を入れると5色方式です。
 (筆者の実験では、色料の混合では(混合比に応じた中間混色)になりました)
(加法混色)
 混色を考えるに当って、まづ言葉を正確にしましょう(言葉のマヤカシがあるので・・)。 
 色料は色材料だから(物)ですが、色は(物)ではナイ(感覚)なので、外から勝手に混ぜることは出来ません。
 光りは物理量で(重ねること)は出来ますが、(混じり合せる)ことは出来ません、
 つまり、2つの光りを重畳することはあっても、光を「混色」したり「減色」することは出来ないのです。
(赤と緑)
 例えば、赤と緑の色の重なり部分で考えましょう。
 図では、赤と緑を重ねて、黄色が出来た、となっています。光量(強さ)について触れられていませんが、 いま 赤(1)、緑(1)とすると、黄色は(2)です。(他の色も同様です)
 では次に、この緑を赤色に換えて見しましょう。実験では、赤色が少し明るく白く変って見えます、(赤白色=桃色)ですが・・・
(白黒の無視)
 ・・・従来の方式では(赤と赤では赤色)となる筈です。 つまり(白と黒)は(無彩色)と言って、色としては(事実上無視する)ことになっていたのです。
(明るさは光による)
 これでハッキリしました。黄色の位置は2つの(光りが重なって2倍の明るさ)になったもので、(黄)色になったから明るい)のではありません。
 (混色で明るくなった)=「加法混色」は、完全な間違い(論理の逆転)だったのです