色の組立て 


色の組立て

 (何故、色が見えるのか・・?)は(人類共通の大きなナゾ)でした. 昔から、自然発生(経験的)な色彩学が有りました(アリストテレス・・)が、17世紀に入って発展した近代科学が、色彩の世界にも入るようになりました。
 しかし、近代科学の色彩学は、歴史的な自然色彩学とは相容れない所が多く、長年に亘って両者の論争が行われ、今も引き続いています。 (だから現在の色彩学の理論体系は(両者の妥協の産物でメチャクチャ)全く筋が通らないものです。
(四原色説)
 現在の、日本の色彩の標準配置(は、PCCS)と呼ばれるもので、心理4原色を調整したものだそうです。
 光の波長対応やその他の事象などから、大枠の(三原色)を外すことは出来ないが・・、日常経験的な(感覚に合わない事例が多い)ので(黄色を原色)に加えることにします ←(明確な理由がないので、心理4原色と呼ばれます)。
(反対色説と段階色説)
 現在の色彩学では、色の発生について、段階発生の色覚説を採っているようです。
 まづ、光りと色の関係は、まづ光りは電磁波であることを容認し。 →電磁波の波長と色の対応から、色の原因は電波にあるとして、可視光帯域を3つに分割し、これを3原色としました。
 原理的に、(全ての色は3原色の組合せで作れる)としてきましたが、色配置の実際面で不都合が多いので、黄色を原色に加えたのです。
 青と黄色、赤と緑(の4色で、これを(反対色の組合わせ)と見る(ヘリング説)が出されましたが、現在では、(黄色は赤と緑で作る)ので、感度センサーは3原色で、利用は四原色という(段階説)が主流のようです。

等色関数
 (等色関数)は、最も権威のある(CIE)から出されるもので(色が出来る理由の説明)のようですが・・、 筆者には(権威は要りません)内容がどうしても馴染めないので、採り上げません・・)

(筆者の4センサー説)
 前置きが大変長くなりました。筆者の提唱する(色配置←4軸8原色)は、従来の(心理4原色)とは全く違っています。
 外からの光りは、(虹彩←レンズ)を通って(網膜←フィルム)に到達します、網膜には4種のセンサーがあり(目途に応じた感光)をして、夫々が(画像の元データ)として頭脳に集められます。
 頭脳コンピュータは色々のデータ処理(データバランス・近隣との比較、過去データとの比較など・・)を行い、最終的には(処理結果)を(カラー画像)として構成・再現をして、周辺の警戒や記録保存などを行います。

(軸の要素と座標配置)
* 棹体センサー  棹体は視覚の全光域を(微弱な光りから、明るい昼間の景色まで、可視光帯域の全域をカバーして、明暗レベルの基準を与えるものです。
* 錐体(LMS)センサー  3つの感度特性(波長範囲やレベル)が微妙に異なっていて、この出力を3軸に配置して、色の違いを作り出します。

(直交3軸)
 色は相互に関連するため、センサー出力を(直ちに色として割当ては困難です) (LMS)の3つを(色構成の要素)として取扱うことにします。 ←(具体的には、センサー出力で目盛った3軸直交型の座標系を作ります。

(色の立方体)
 この新しい系(錐体3信号)座標系に(全データがあったとすると)右図のような(色の立方体)が出来ります。全ての色が集まり配置された(色空間)で、色の種類や強弱ノ変更など・・色の操作や変化は全てこの範囲内で行われるものです。
 3錐体の信号には、基準レベルがない(省かれた)ので、ここでは(棹体からレベル基準)を貰うことにします。(立方体の(白―黒)を、棹体の明暗方向)と一致させます)