色の判定をする光の強度 


(色の検知範囲)
 一昨日の「色の判定」図面によって、色が生じ原因は、3つの錐体センサーの感度の特性(最高感度レベル・波長分布)の(先端部分での僅かな違い)によるものでした。
 色の判定が出来るレベルは、実際には非常に狭い範囲に限られ(※)、視覚の明暗範囲(28Lv 2011.12.18)の(明順応の底部)に当たります。 これは、正確な色判定のために、光りを一定量に絞り込み(レベルを揃えて)から測定するためと思われます。
(図面は3月22日のものの再掲です)
※ 感度図は対数値で4段(1万倍)です、1段では10倍幅でなので、(青・赤・緑)色の感度レベルの差は更に小幅(2倍以内)です。(棹体との感度差は30倍程度)

(色順応)
 上記のように色判定には、非常にシビヤな(光り測定)が求められます。
 錐体センサー夫々は、受け持ち範囲の光りを集めて、画像用のデータ(画面全体の平均値と各画素の偏差値)を作ります(レベルの高低でなく移動平均を求めています)
 頭脳は、カラー画像を組立てようと、3錐体からのデータを集めますが(平均値はあるが、強度レベルがナイ)のです。
 そこで、棹体信号(錐体の波長感度の全域を、レベルも低感度から高感度まで広く持っている)を(色の基準レベル)に使用します。←(従って色信号のレベル範囲に多少の不揃いがあっても補正される ←色順応)

(光りの強いとき)
 まず、上のグラフを光りの強度で次の4つに分類します。
(1)暗い星空域 暗い(黒い)闇夜で、目が最高感度になり、光りの弱い小さな星が見える空。
(2)夜間の空 都会の夜の空など、明るくはないが、地上からの反照などで、空が青色がかっており、数少ない明るい星だけしか見えない。
(3)色の判別範囲 青い夜空に秋標識灯が見える、赤く見える星もある(火星・アンタレスなど)、明け方の空が茜色になど、更に明るくなると緑域を感じるので黄色から白色が見え出す、(色の判定をする範囲)
(4)明るい昼間の光 各センサーの感度範囲が広く重なっています。 強い光では一定のレベルまで光りを絞ってから、光りの分布の差を(色の違い)として判定します。
 短波長の光りは、上空で殆ど散乱反射して空が青く見えます、青色は(低レベルでも飽和をする)画面全体を白く眩しくして、紫外線域の危険を防止します。
(地上光は、緑〜赤色が主力で、色の判定も、事実上この範囲で行っています)。