光りのエネルギー 

 光りのエネルギー

 「エネルギー」を百科事典で調べてみました。
 物体・放射・場などが外部に対しEの仕事をなし得る状態にあるとき、エネルギーEをもつという。→力学的エネルギーのほか熱・放射・電気・化学・原子核エネルギー等種々のものがあり、質量もエネルギーの一形態と考えられる。エネルギーはそれぞれ相互に変換し、変換の前後で合計は変わらない(→エネルギー保存の法則)。単位は仕事と同じくジュール・エルグ等を用いるが、熱ではカロリー、原子物理学では→電子ボルトを用いる。・・・
 非常に広い概念で、正確に話をすると大変長くなるので、上の話で概念を掴んで欲しいのですが・・・。超カンタンには、(仕事をする時の力、または力を出し得る能力)のことです。
 物理の教科書では、(質量と運動の関係)と(物体落下時の運動量から位置エネルギ)の話が出ています(詳細はゼヒそちらを参照して下さい)
 (電圧と電流)
 電気の話ですが(筆者の専門なので・・)、皆さんは家庭用の電気は100ボルトで感電をするとビリビリ・・と大変コワイ・・が、電池なら低電圧で安心・・と思っていますネ・・。
 学校時代に使った下敷きを服でコスると静電気が発生します(このとき実に数万ボルトの電圧が発生しています)。髪の毛ぐらいは引っ張りますが・・ピチッ と放電させるとお終いです。 一方電池は低圧とは言っても(電流が続けて流れる状況なら)人が感電死する事もあります。
 水の例えに変えましょう、ダムに水が溜まってると水圧は高くなりますが、止まっていては何もしません。ダムから水を出して発電機を廻すと電気(エネルギー)を発生して色々の仕事をします。位置のエネルギーが電気エネルギーに変えられたのです。
 この時の(エネルギー量=ダムの高さ*水量)になります。
 先の電気の場合も、エネルギーの大きさは、電圧(V)*電流(A)=電力量(W)になります、 低電圧でも(W)が大きいと危険です・・)、静電気の電圧は非常に高いが、電流は測れないほど小さいのです(雷はどちらも大きく危険です)
 光りは電磁波で、(電気→磁気→運動力)の状態が繰り返し入れ替わって、続いているものです。この力を(光圧)と呼んでいます。
 普通はこの状態で消耗しませんが、物体に入って屈折する時など圧力も減らしエネルギーを消耗します。
 光りが見えるというのは、光りが網膜で視物質に感光してエネルギーを消耗したことです。光りを測定するときも、光りはメータを振らせるためにエネルギーを消耗します。(ここでの消耗は熱として吸収され温度に変わったもので、エネルギーは消滅はしないものです)
 つまり光りが何か作用をする時には(必ずエネルギを伴って)おり、(エネルギーと切り離した光りはナイ)のです。
 空を飛ぶ光の姿 は(エネルギー消費がない)見えません。可視光域の高周波部分が空中で(散乱)して目に入り、空が青く見えます。