熱輻射と色温度 


 熱輻射と色温度

 (紫外線やその他の放射線も含めた)電磁気的なエネルギー放射の全てが「光り」ですが、 (自然光)は、その中で我々が感覚的に接してきた光りです ※、(熱擾乱によって発生する光)で、可視光線域に連続的なスペクトルを持っています。
(∴ この辺りの説明や図面は、(2011.12.19)を参照して下さい) ※(最近は、単一スペクトルを持つ(人工光)がありますが、ここでは扱いません)。
 (熱擾乱の温度と光分布)
 熱擾乱光とは、 物体を熱して温度が上がると、表面の色が、赤から黄色→白へと変化しますが、これに伴って物体の表面から、電磁気的なエネルギーが、波動となって放射されるものです。
 この放射は、温度の上昇によって、次第に強力になり(赤外域から可視光線範囲を超えて)広い範囲に及びます。
 分布域のピークの波長 は[λ(cm)*T°(k)=0.292 ]と温度に反比例し 、
 放射エネルギーは、[M=σ*T°(k)^4 (σ=5.67)]と温度の4乗で上昇します。
 (図面とは若干のズレ(資料が違う)があります)
 (色温度と分布波長)
色温度(T) 波長(λ)エネルギー(M)
2000 1285    15.3←近赤外
3000  892    65 ←近赤外
4000  683    188 ←赤色
5000  554    314 ←黄色
6000  465   1192 ←太陽光
 前項の式に、数値を入れてみました。
* 太陽光の分布中心域(肩型)は、6000°(450nm)付近で、レベルも強力です(緑と青の境で空色)。
* 5000°(550nm)は、赤と緑の中間・境界で、黄色です 
* 4000°以下(近赤外域ですが)、2000°波長(1200nm)辺りまでが感度範囲になる(可視光線の範囲は広げる)と思われます。
* なお、青色側も棹体感度(倍調波域を含む)範囲から、こちらも広げたい。